画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
6.2.11 XMAP3クライアントを複数起動するC/S構成の設定例
サーバとクライアントで必要な設定について,システム構成に沿った内容で説明します。
設定するファイル間で名称を合わせる必要があります。ファイル間の関係を確認してください。
(a) サーバ側の設定
- TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,ポート番号を設定します。
- SERVER1,SERVER2共通
![[図データ]](FIGURE/ZU06S330.GIF)
- TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。
- XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名
- XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名
IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。
- SERVER1
![[図データ]](FIGURE/ZU06S340.GIF)
- SERVER2
![[図データ]](FIGURE/ZU06S350.GIF)
- XMAP3のC/Sシステム環境の環境設定ファイルの内容例
サービス名ファイル(X3PHOST)の内容は,次のとおりです。
- SERVER1
![[図データ]](FIGURE/ZU06S360.GIF)
- SERVER2
![[図データ]](FIGURE/ZU06S370.GIF)
仮想端末名ファイル(X3MWHOST)の仮想端末の設定内容は,次のとおりです。
- SERVER1,SERVER2共通
![[図データ]](FIGURE/ZU06S380.GIF)
上記,XMAP3のC/Sシステムと仮想端末の設定は,C/Sセットアップで定義します。上記ファイルを直接設定することもできますが,C/Sセットアップを使用することをお勧めします。
(b) クライアント側の設定
- TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,サーバ側で設定した値と同じポート番号を設定します。
![[図データ]](FIGURE/ZU06S390.GIF)
- TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。
- XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名
- XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名
IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。
![[図データ]](FIGURE/ZU06S400.GIF)
- servicesファイルの指定
XMAP3クライアントを複数起動するときは,接続するXMAP3サーバが使用するUDPおよびTCPのポート番号に対応するservicesファイルのサービス名を,クライアントごとに「/srv」オプションを指定します。
サービス名の定義例とXMAP3クライアント起動時のオプションの指定例を次に示します。サーバhost1で起動しているxpw1のXMAP3サーバと,サーバhost2で起動しているxpw2のXMAP3サーバに接続する場合の起動例です。
servicesファイルの記述例
xpw1 8000/tcp
xpw1 8000/udp
xpw2 8001/tcp
xpw2 8001/udp
|
- XMAP3クライアントを起動するコマンド例
xmap3clt.exe /srv サービス名を指定してください。
(例)
xmap3clt.exe /h host1 /srv xpw1
xmap3clt.exe /h host2 /srv xpw2
注 クライアント複数起動時には,/hまたは/vhオプションによる接続先サーバの指定が必要です。
(2) ソフトウェア構成
XMAP3クライアントを複数起動するC/Sシステムのソフトウェア構成を次に示します。
| サーバ/クライアント |
使用するソフトウェア |
| XMAP3 |
コンパイラ※1 |
DB※2 |
| サーバ |
XMAP3 Server Runtime |
COBOL2002(Runtime)またはVisual C++ |
HiRDB※3
またはISAM※4 |
| クライアント |
XMAP3 Server RuntimeまたはXMAP3 Client Runtime |
− |
− |
- (凡例)
- −:なし。
- 注※1
- 使用するコンパイラが必要になります。
- 注※2
- DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。
- 注※3
- HiRDBのほかに,SQL ServerやOracleなども使用できます。
- 注※4
- ISAMのプログラムインタフェースは,COBOL2002に標準添付されています。
(3) XMAP3システムを起動する手順
次の手順でXMAP3システムを起動してください。
- 複数のサーバ側で,「XMAP3サーバ」アイコンを選び,XMAP3サーバを起動します。
- クライアント側で次のコマンドを実行して,XMAP3クライアントを起動します。
xmap3clt.exe /h SERVER1 /srv xpw
- XMAP3クライアントとXMAP3サーバの接続が確立されたことを確認します。
次のどちらかの方法で確認してください。
- XMAP3クライアントの起動引数に/tkを指定していない場合
タスクトレイに表示されるXMAP3クライアントのアイコンで確認します。
| XMAP3クライアントのアイコンの表示 |
XMAP3サーバとの接続状態 |
| アイコンに×印が付いている |
接続が確立していない |
| アイコンに×印が付いていない |
接続が確立している |
- XMAP3クライアントの起動引数に/tkを指定している場合
XMAP3クライアントウィンドウの状態欄と実行情報欄で確認します。
| XMAP3クライアントウィンドウの表示 |
XMAP3サーバとの接続状態 |
| 状態欄の表示 |
実行情報欄の表示 |
| XMAP3クライアント サーバデーモンと接続待ちです。 |
− |
接続が確立していない |
| XMAP3クライアント サーバデーモンと接続しました。 |
MM/DD hh:mm:ss (ホスト名)と接続しました。 |
接続が確立している |
(凡例)−:何も表示されないことを示します。
XMAP3クライアントとXMAP3サーバの接続が確立すると,XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された表示サービスが自動的に起動され,起動された表示サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。
- クライアント側で次のコマンドを実行して,二つ目のXMAP3クライアントを起動します。
xmap3clt.exe /h SERVER2 /srv xpw
二つ目のXMAP3クライアントに一つ目のXMAP3クライアントと同じサービス名を使用すると,PBXP07xxx-Eのメッセージが表示されることがあります。この場合は,一つ目のXMAP3クライアントの接続が確立されたことを確認した(確認方法については手順3.参照)あと,二つ目のXMAP3クライアントを起動し直してください。
XMAP3クライアントとXMAP3サーバの接続が確立すると,XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された表示サービスが自動的に起動され,起動された表示サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。
同一のWindowsクライアント上で起動するXMAP3クライアントは,それぞれ別のXMAP3サーバに接続する必要があります。
Windows/UNIXサーバ上で起動する複数のXMAP3サーバが参照するサービス名ファイル(X3PHOSTファイルまたはXPWhostsファイル)で,表示・印刷サービス名はシステム全体で重複しない名称を指定してください。同一のWindowsクライアントに対して重複する表示/印刷サービス名を指定した場合,同一のWindowsクライアント上で2番目以降に起動するXMAP3クライアントでは,該当する表示/印刷サービスを起動できません。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2007, 2019, Hitachi, Ltd.