画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


5.1.5 APの命令とXMAP3の関係

AP中で使用されている命令は,具体的にXMAP3をどのような状態にするのか,またプログラミング言語別に,どのような文や関数が使用されているかを示します。

〈この項の構成〉

(1) AP中の命令とXMAP3

一般に,プログラムの中で「オープン」「出力」「クローズ」と呼ばれている命令に対して,XMAP3ではどのような状態なのかを次の表に示します。

表5‒2 プログラムの命令文とXMAP3

命令文

XMAP3の状態

オープン

XMAP3が使用できる状態になります。

利用するスプールおよびドライバを確保します。

出力

物理マップ名※1,出力先※2,出力データを渡して,印刷要求や実行結果をリターンコードとして返します。

クローズ

XMAP3が使用できない状態になります。

利用していたスプールやドライバを解放します。

注※1

物理マップ名とは,ドローのマップ名で付けた名前にID(マップ名が6文字のときは6A,6H,6Gなど,マップ名が7文字のときはP,L,Gなど)が付いたものです。

注※2

仮想端末名のことです。仮想端末名は,スタンドアロンの場合は表示・印刷セットアップで,C/S構成の場合はC/Sセットアップで指定します。デフォルトは「PRT001」です。

(2) COBOLによる命令とXMAP3

XMAP3に対する命令をCOBOLで表現する場合を次の表に示します。

表5‒3 COBOLでの表現

命令文

COBOLでの表現

オープン

明示的にはありません。

プログラム中の最初のSEND文が発行された場合,「オープン」を仮定します。

出力

SEND文

クローズ

DISABLE文

注※

プログラムが終了した場合,DISABLE文がなくても「クローズ」が仮定されます。

(3) COBOLのCALL文やC言語の関数として使用する場合

COBOLのCALL文やC言語などの関数呼び出しで,「オープン」「出力」「クローズ」命令を実行できます。