画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


5.1.4 AP分割時の注意

COBOLでは,明示的にCALL文でオープンを要求する場合を除き,一つのコンパイル単位で最初のSEND文が発行されると帳票がオープンされます。そのため,1帳票が1実行ファイル(.exe)のような構成にすると,1帳票(1枚)ごとにオープンすることになります。この場合,オープン・クローズ,SEND文を発行する実行ファイル,ビジネス処理をする実行ファイルをそれぞれ分けると実行性能が高くなります。ビジネス処理をする実行ファイルは,DLLファイルでも代用できます。EXEファイルにするかDLLファイルにするかは,処理の形態によって次のように使い分けてください。

また,複数のコンパイル単位のものを合わせて一つの実行ファイルにするときは,各コンパイル単位でオープンを発行しないようにするため,COBOLの実行支援の環境変数で,「CBLTERMSHAR=YES」を指定します。「CBLTERMSHAR=YES」は,SEND文でAPを作成したときだけ有効です。CALL文でAPを作成したときは無効になります。

CALL文でAPを作成する場合,AP間のオープン引き継ぎをするときは,XMAP3インタフェースエリアの情報を引き継ぐようなコーディングをする必要があります。