画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


3.1.5 AP作成時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) [閉じる]ボタンを使用する場合

XMAP3の画面で[閉じる]ボタンまたは[閉じる]メニューが操作された場合,XMAP3では,直接ウィンドウを閉じずにAPに対して[閉じる]ボタンまたは[閉じる]メニューが操作されたことを通知します。このため,APでは,このイベントに対して,次のような処理をしてください。

なお,通知するイベント種別は,[Break]キーに対応するイベント通知コードです。

処理の例
  • 通知コードが返ってきたとき,APで必要な終了処理をする。

  • 直ちに終了すると不都合が発生する場合は,サブウィンドウで確認をして,その応答内容によって,終了するかどうかを決定する。

イベントに対応する処理がない場合は,[閉じる]ボタンを使用しても,APを終了できません。また,「閉じる」処理に対応していないAPを使用する場合は,[閉じる]ボタンおよび[閉じる]メニューを表示しないで運用してください。

なお,ウィンドウ上の[閉じる]ボタンやコントロールメニューの[閉じる]を使用する場合は,表示・印刷セットアップの「デザイン1」タブで指定します。

(2) [PF]キーなどに「中断」を割り当てた場合

表示・印刷セットアップの「キー操作1」タブの「強制確定キーの動作」で,「入力済みデータを送らない」を指定した場合,その設定は[PA1]〜[PA3]キー,[BREAK]キー,[SCREEN]キーだけが対象となります。

ドローで[PF]キーなどに「中断」を割り当てた場合は,そのキーを押すと画面上のデータも送られます。入力必須項目や,日付・時刻・金額項目など,通常はデータの妥当性がチェックされる項目についても,チェックがされていない状態のデータが返るので,「中断」を使用する場合には,必ずAPで「中断」イベントが起こっていないことを確認してからデータを処理してください。

(3) APに制御が渡る前の画面を表示する場合

表示画面から強制確定キーによってAPに制御が渡るとき,金額,数値,日付,時刻の入出力テキストおよびフィールドについては,表示されていた画面上のデータは保証されません。再び同じ画面を表示する場合は,明示的にそれぞれのオブジェクトのデータを設定するか,画面属性ダイアログの「入力・選択状態の扱い」を「初期状態」にして表示してください。

(4) ポップアップメニューの動的変更をする場合

ポップアップメニューの通知コードを変更する場合やメニューの数を少なくする場合で,動的変更を実施する前に選択されていたメニューに対する通知コードが動的変更後になくなるようなときは,APから設定する通知コードをクリアするか,存在するメニューの通知コードを設定して動的変更を実施してください。