画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


3.1.4 APでの入力論理マップ上のデータチェック

〈この項の構成〉

(1) イベント通知コードのチェック

画面確定時のイベント通知コード(例えば,ファンクションキー1ではPF01,ボタンではA001)を返します。イベント通知コードの値は,ドローセットアップで変更できます。なお,イベント通知コードがAPに渡るタイミングは入力単位の指定(画面確定のタイミング)によって異なります。それぞれの説明については,マニュアル「XMAP3 開発ガイド」を参照してください。

(2) 入力データのチェック

XMAP3では,画面から入力されたデータを使用目的に従ってチェックします。エラーがあれば,入力時にエラーがあると即座に画面に返す場合と,設定に従ったエラー通知文字やデータ有無コードをAPに返し,処理を続行する場合があります。

画面から入力したデータ以外で,APに返すデータは次のとおりです。なお,データが返されているかどうかは「データ項目名+H」のデータ名で参照します。

(a) エラー通知

例えば,カナ文字を扱うテキスト・フィールドに対して全角文字(漢字)を入力した場合に,エラー通知文字(HIGH(X'FF'))をAPに返します。

エラー通知文字は,ドローセットアップの「論理マップ属性」で変更できます。

(b) データ消去の通知

例えば,フィールドキー([End]キー)でデータ消去した場合に,データ消去通知文字(LOW(X'00'))をAPに返します。

データ消去通知文字は,ドローセットアップの「論理マップ属性」で変更できます。

(c) データ未入力の通知(初期値を返す場合)

例えば,テキスト・フィールドで初期値にABCの文字を設定し,データの入力をしない場合に初期値のABCをAPに返します。

(3) データ未入力の通知(初期クリア文字を返す場合)

初期値の文字を設定せず,データの入力をしない場合に初期クリア文字(埋字)を返します。

例えば,使用目的が「英数」の場合は埋字(スペース)を,「数字」の場合は埋字(ゼロ)をAPに返します。

初期クリア文字は,ドローセットアップの「論理マップ属性」で変更できます。

(4) フォーカス・カーソル位置のチェック

画面確定時に,どのオブジェクトにフォーカス・カーソルが位置づいているかをチェックできます。なお,フォーカス・カーソルについては,マニュアル「XMAP3 開発ガイド」を参照してください。

(a) フォーカス位置の通知(GUI画面の場合)

画面確定時のフォーカス位置を,フォーカス定数で返します。

フォーカス定数は,例えばドローでAPが受け取る項目のデータ名をMAP001-FIELD0001-に設定した場合は,MAP001-FIELD0001-Tの名称で論理マップ中に生成されます。フォーカス定数と入力フォーカス項目の値が一致するオブジェクトの位置が,画面上に位置づいたフォーカスの位置としてAPで認識されます。

(b) カーソル位置の通知

画面確定時のカーソル位置を,カーソル定数で返します。

カーソル定数は,例えばドローでAPが受け取る項目のデータ名をMAP001-FIELD0001-に設定した場合は,MAP001-FIELD0001-Tの名称で論理マップ中に生成されます。カーソル定数と入力カーソル項目の値が一致するオブジェクトの位置が,画面上に位置づいたカーソルの位置としてAPで認識されます。

ドローセットアップの「カーソルとフォーカス」で行列(2進)カーソルや行列(10進)カーソルに変更できます。ドローセットアップでの設定については,マニュアル「XMAP3 開発ガイド」を参照してください。