画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


2.2.2 出力論理マップと画面への出力(入出力テキストでの例)

ここでは入出力テキストのオブジェクトを使用する場合に,新しい画面を表示するときと,画面に表示されているオブジェクトの一部だけを表示し直すときに分けて,出力論理マップのデータと画面に表示されるデータの関係について説明します。

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 新しい画面を表示する場合

新しい画面を表示するには,マッピングオプションの指定によって,次の二つの表示内容に分かれます。

ここでは,マッピングオプションの指定項目別に説明します。なお,表示形態には全面書換を指定します。

(a) マッピングオプションがマージのとき

マッピングオプションをマージに設定すると,物理マップと論理マップの情報をマージして,新しい画面を表示します。ただし,出力論理マップのデータは,オブジェクトの属性によって,画面に表示される結果が変化します。入出力オブジェクトの属性では,桁寄せ,埋字,および初期値の指定によって,画面に表示される結果が異なります。

入出力オブジェクトの桁寄せを「右」,埋字を「※」に設定したときの,出力論理マップと画面の表示結果の関係について次に示します。

表2‒8 出力論理マップと画面の表示結果の関係(入出力テキスト)

出力論理マップのデータ

オブジェクトの初期値

画面の表示結果

[図データ]

すべて

[図データ]

[図データ]

すべて

[図データ]

[図データ]

指定なし

[図データ]

(表示なし)

LOW(X'00')クリア

[図データ]

(表示なし)

スペースクリア

[図データ]

ゼロクリア

[図データ]

繰り返し文字の指定

指定文字:@

[図データ]

自由な初期値

ABCDE

[図データ]

ABC

[図データ]

ABCDEF

[図データ]

(凡例)

●:データ有無コード(標準値は(1F)16

※:埋字

△:半角スペース

(b) マッピングオプションが物理マップだけのとき

マッピングオプションを物理マップだけに設定すると,物理マップの情報だけで,新しい画面を表示します。ただし,出力論理マップのデータは,オブジェクトの属性によって,画面に表示される結果が変化します。入出力オブジェクトの属性では,桁寄せ,埋字,および初期値の指定によって,画面に表示される結果が異なります。

入出力オブジェクトの桁寄せを「右」,埋字を「※」に設定したときの,出力論理マップと画面の表示結果の関係について次に示します。

表2‒9 出力論理マップと画面の表示結果の関係(入出力テキスト)

出力論理マップのデータ

オブジェクトの初期値

画面の表示結果

[図データ]

または

[図データ]

または

[図データ]

指定なし

[図データ]

(表示なし)

LOW(X'00')クリア

[図データ]

(表示なし)

スペースクリア

[図データ]

ゼロクリア

[図データ]

繰り返し文字の指定

指定文字:@

[図データ]

自由な初期値

ABCDE

[図データ]

ABC

[図データ]

ABCDEF

[図データ]

(凡例)

●:データ有無コード(標準値は(1F)16

※:埋字

△:半角スペース

(2) 直前と同じ画面を表示する場合

直前と同じ画面を表示する場合,マッピングオプションにはマージまたは論理マップだけを,画面の表示形態には一部上書を指定します。出力論理マップのデータは,オブジェクトの属性によって,画面に表示される結果が変化します。入出力オブジェクトの属性では,桁寄せ,埋字,および初期値の指定によって,画面に表示される結果が異なります。

入出力オブジェクトの桁寄せを「右」,埋字を「※」に設定したときの,出力論理マップと画面の表示結果の関係について次に示します。

表2‒10 出力論理マップと画面の表示結果の関係(入出力テキスト)

直前の画面

出力論理マップ

のデータ

オブジェクトの

初期値

画面の表示結果

[図データ]

[図データ]

すべて

[図データ]

[図データ]

すべて

[図データ]

[図データ]

指定なし

[図データ]

(直前に表示された画面の値)

LOW(X'00')クリア

[図データ]

(表示なし)

スペースクリア

[図データ]

ゼロクリア

[図データ]

繰り返し文字の指定

指定文字:@

[図データ]

自由な初期値

ABCDE

[図データ]

ABC

[図データ]

ABCDEF

[図データ]

(凡例)

●:データ有無コード(標準値は(1F)16

※:埋字

△:半角スペース