16.8.2 帳票の開発
帳票の開発の定義時のチューニングとAP作成時のチューニングを示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義時のチューニング
マップを小さくする方法など,ドローでの画面・帳票定義時のポイントを示します。マップを小さくすると,APの実行性能が向上します。
(a) けい線の見直し
不要なけい線や矩形は削除します。
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矩形で囲んでさらに網掛けしている場合は,網掛けだけにします。
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複数のけい線をつなげている場合は,一つのけい線や矩形にします。
(b) フィールドの見直し
フィールドは,まとめて定義します。例えば,「年月日」は,三つに分けないで1フィールドにします。
(c) グラフィックの見直し(グラフィック帳票)
グラフィック用のビットマップはデータ量が多いため,マップが大きくなってしまいます。次の点を見直してください。
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削除できる不要なグラフィックはないか
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ビットマップは必要最小限の容量(サイズや色数)になっているか
ビットマップ容量の軽減についての詳細は,「16.8.6 ビットマップ容量を軽減する方法」を参照してください。
(2) AP作成時のチューニング
実行性能の高いAPを作成するためのポイントを示します。
(a) データ量の見直し
APで必要なデータだけを送信するようにします。送信するデータの量を減らすと,出力時の性能が向上します。例えば,常にスペースやゼロを送信すると,実行時の性能が低下してしまいます。
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データ有無コードで論理マップをクリアする
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不要な初期値は指定しない
(b) AP分割の見直し
XMAP3のオープン要求がどのタイミングで出ているかを見直してください。一つのコンパイル単位で最初のTRANSCEIVE,SENDが発行されるとXMAP3のオープンが実行されるため,処理が遅くなります。
AP分割についての詳細は,「16.8.4 AP分割のポイント」を参照してください。