8.5.13 リストボックス
画面表示しているリストの中から項目を選択させるときに使用します。
上下および左右にスクロールバーを付けられるので,データが多いが表示する範囲が限られている場合に活用できます。例えば,マスタファイル検索結果の複数のデータから選択させる場合などに適しています。表示する範囲が限られていても,スクロールバーを付けて定義した表示範囲よりも大きなリスト項目を表示できます。
フォーカスが位置づいていない状態でリストボックスのスクロールバーをマウスでスクロールしても,リストボックスにフォーカスは移動しません。リストボックスにフォーカスを位置づけたい場合は,[Tab]キーを押すか,リスト項目をマウスでクリックしてください。
リストボックスには,表示データから一つのリスト項目だけ選択できる単一選択リストボックスと,複数のリスト項目を選択できる複数選択リストボックスがあります。単一選択リストボックスでリスト項目を選択する場合,フォーカスが位置づいたリスト項目を自動的に選択する方法と,フォーカスに関係なくキー操作やマウス操作などでリスト項目を選択する方法があります。どちらの方法でリスト項目を選択するかは,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで設定します。詳細は,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」を参照してください。
リストボックスの表示属性の標準値は文字色が「黒」,「ボックス枠を付ける」,「垂直スクロールバーを付ける」です。リストボックスの表示属性については,「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定できる項目
リストボックスの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
||
---|---|---|---|---|
使用目的 |
− |
数字,英語,日本語 |
||
ラベル |
文字色 |
− |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
|
文字サイズ |
− |
大,標準,小 |
||
文字の書体 |
− |
標準,明朝,ゴシック |
||
文字の強調 |
− |
標準,太字,斜体,太字&斜体 |
||
背景色(枠付きだけ) |
− |
白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明 |
||
枠付き(ボックスに枠を付ける) |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
垂直スクロールバーを付ける |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
水平スクロールバーを付ける |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
フォーカス設定(初期フォーカスを本ボックスに設定する) |
○ |
チェックあり/チェックなし |
||
自動送信(選択直後にAPへ制御を渡す)※1 |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
自動スキップ(選択したら次のボックスにフォーカスを移す)※2 |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
自動スキップ(選択したら次の項目にフォーカスを移す)※3 |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
選択必須(選択しない時はエラーにする)※1※2 |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
選択済みにする |
○ |
− |
||
不活性(選択できない状態にする) |
○ |
− |
||
APが受け取る項目 |
リストの項目数 |
− |
||
データ名 |
− |
|||
桁 |
− |
|||
データ長 |
− |
|||
データ型 |
− |
|||
桁寄せ |
− |
|||
埋字 |
− |
|||
自由な設定 |
− |
|||
APが渡す項目 |
ラベル |
データ名 |
− |
|
桁 |
− |
|||
データ長 |
− |
|||
データ型 |
− |
|||
桁寄せ |
− |
|||
埋字 |
− |
|||
通知コード |
データ名 |
− |
||
桁 |
− |
|||
データ長 |
− |
|||
データ型 |
− |
|||
動的変更 |
− |
|||
自由な設定 |
− |
(3) 使用目的
使用目的によって,入力データをチェックできます。ただし,ラベルのデータ型は,使用目的の指定と連動しません。ラベルのデータ型の「文字(XX)」は「日本語」の属性になります。使用目的と入力データの関係については,「12.1.10 使用目的と詳細目的」の表12-8を参照してください。
(4) 入出力時のAPの操作
リストボックスに表示するリスト項目のラベルと通知コードはAPで指定します。リストボックスからリスト項目を選択したあとで画面が確定すると,選んだリスト項目のラベルに対応した通知コードを入力論理マップに格納します。
(5) 表示属性の動的変更
リストボックスの表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「8.2.4 表示属性の動的変更」を参照してください。
(6) リスト項目数の動的変更
リストボックスのダイアログでは,使用するリスト項目数の最大値を指定しておきます。しかし実際の表示では,リスト項目数が可変になる場合があります。上から順に項目のデータを代入し,残った項目のラベルに半角の空白(スペースコード)を代入すると,空白を代入したメニュー項目は表示されません。なお,途中の項目を詰めて表示することはできません。途中のリスト項目の空白はデータと見なされます。動的変更については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。なお,コンボボックスはリストボックスに置き換えてお読みください。
(7) リストボックスの作成手順
リストボックスの作成手順を次に示します。
-
ツールボックスの[リストボックス]を選びます。
[リストボックス]には,「単一選択」と「複数選択」の種類があり,ボタンを選ぶたびに種類が切り替わります。
-
レイアウト領域で,オブジェクトの開始位置をクリックするか,サイズに応じて開始位置から終了位置までドラッグします。
リストボックスが選択状態で配置されます。新規のボックスは枠が付いた状態で配置されます。
配置したリストボックスのサイズは伸縮できます。