8.5.12 チェックボタンボックス
チェックボタンボックスは,チェックボタンが付いている項目から複数選択するときに使用します。
入力データを,画面表示している候補(チェックボタンボックス)をオン状態にして指定します。チェックボタンでは,チェックボタンボックスの中からボタンを複数選択できます。
チェックボタンボックスには,ボタンラベルをドローで定義する「固定チェックボタン」と,APから指定する「可変チェックボタン」があります。
チェックボタンは,表示データ量や選択肢の数が少ないときに使用します。また,ボタンを選択しなくてもエラーにならないため,オプション的な選択をするのに適しています。チェックボタンでは,表示データ量は漢字で最大32文字,選択肢の数は64個までですが,表示データ量が漢字で10文字程度,選択肢の数が10個程度のときに使用することをお勧めします。
チェックボタンボックスの表示属性の標準値は文字色が「黒」です。
なお,チェックボタンボックスの表示属性については,「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。
(1) 設定できる項目
チェックボタンボックスの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
||
---|---|---|---|---|
ボックスの表示属性 |
ボタンの数※1 |
− |
64個まで |
|
使用目的※1 |
− |
数字,英語,日本語 |
||
表示方法 |
− |
標準表示,全体非表示 |
||
背景色(枠付きだけ) |
− |
白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明 |
||
枠付き |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
ラベル |
文字色※1 |
− |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
|
文字サイズ |
− |
大,標準,小 |
||
文字の書体 |
− |
標準,明朝,ゴシック |
||
文字の強調 |
− |
標準,太字,斜体,太字&斜体 |
||
フォーカス設定(初期フォーカスを本ボックスに設定する)※2 |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
ボタンを横に並べる |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
自動スキップ(選択したら次のボックスにフォーカスを移す)※3 |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
自動スキップ(選択したら次のボタンにフォーカスを移す)※1※3 |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
APが受け取る項目※1 |
データ名 |
− |
||
桁 |
− |
|||
データ長 |
− |
|||
データ型 |
− |
|||
桁寄せ |
− |
|||
埋字 |
− |
|||
自由な設定 |
− |
|||
APが渡す項目※1 |
ラベル |
データ名 |
− |
|
桁 |
− |
|||
データ長 |
− |
|||
データ型 |
− |
|||
桁寄せ |
− |
|||
埋字 |
− |
|||
通知コード |
データ名 |
− |
||
桁 |
− |
|||
データ長 |
− |
|||
データ型 |
− |
|||
動的変更 |
− |
|||
制御項目データ名 |
− |
|||
自由な設定 |
− |
|||
固定ボタン※4 |
使用目的 |
− |
数字,英数,日本語 |
|
表示方法 |
○ |
標準表示,全体非表示 |
||
フォーカス設定(初期フォーカスを本ボタンに設定する)※2 |
○ |
チェックあり/チェックなし |
||
不活性(選択できない状態にする) |
○ |
チェックあり/チェックなし |
||
選択済みにする |
○ |
チェックあり/チェックなし |
||
自動スキップ(選択したら次のボタンにフォーカスを移す) |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
ラベル色 |
− |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
||
ラベル |
− |
サイズ:64桁以内(半角) ラジオボタンボックスのプレーン領域に収まる範囲 |
||
通知コード |
− |
任意※4 APが受け取る項目のデータ型,桁に合わせてユーザが任意に指定。使用できる文字の内容はAPに依存します。 |
||
APが受け取る項目 |
データ名 |
− |
||
桁 |
− |
|||
データ長 |
− |
|||
データ型 |
− |
|||
桁寄せ |
− |
|||
埋字 |
− |
|||
動的変更 |
− |
|||
自由な設定 |
− |
(3) 使用目的
使用目的によって,入力データをチェックできます。ただし,ラベルのデータ型は,使用目的の指定と連動しません。ラベルのデータ型の「文字(XX)」は「日本語」の属性になります。使用目的と入力データの関係については,「12.1.10 使用目的と詳細目的」の表12-8を参照してください。
(4) 入出力時のAPの操作
チェックボタンには,固定チェックボタンと可変チェックボタンがあります。固定チェックボタンはラベル,およびラベルに対応する通知コードを画面定義時に指定します。可変チェックボタンはラベル,およびラベルに対応する通知コードをAPで指定します。
チェックボタンボックスからボタンを選択したあとで画面を送信すると,ボタンに対応する通知コードが入力論理マップに格納されます。
(5) 表示属性の動的変更
チェックボタンの活性/不活性や表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「8.2.4 表示属性の動的変更」を参照してください。
(6) チェックボタンボックスの作成手順
チェックボタンボックスの作成手順を次に示します。
-
ツールボックスの[チェックボタン]を選びます。
ツールボックスの[チェックボタン]には次の種類があり,ボタンを選ぶたびに種類が切り替わります。
-
固定チェックボタン(単独/追加)/(複数)
-
可変チェックボタン(単独/追加)/(複数)
新規にチェックボタンボックスを配置する場合は,「複数」ボタンまたは「単独/追加」ボタンをクリックします。
既存のチェックボタンボックスにボタンを追加する場合は,「単独/追加」ボタンをクリックします。
-
-
レイアウト領域で,配置するボックスの開始位置をクリックするか,開始位置から終了位置までドラッグします。または,追加先のボックスを選びます。
ボックスがオブジェクトの選択状態になり,その中にボタンが配置されます。新規のボックスは枠が付いた状態で配置されます。
ボックスと一緒に配置されるボタンの数は,配置時に指定する領域のサイズに従います。ボタンを追加・削除して数を調整してください。
-
固定チェックボタンの場合,ボタンを選択状態にしてから再度クリックし,ラベルを文字入力できる状態にします。
[Shift]キーを押したままオブジェクトを選ぶと,ボタンボックスが選択されます。ボタンボックスが選択しにくい配置の場合は,この方法で選んでください。
-
キーボードから直接文字を入力して,ラベルを書き換えます。
半角文字と全角文字を混在させて入力できます。指定できる文字数はボタンの幅に従います。文字数が多い場合は,ボタンの幅を調整してから入力してください。固定チェックボタンの場合,ボタンラベルより短い文字列は左寄せで表示されます。
-
[Enter]キーを押して,文字を確定します。
「複数」ボタンで操作した場合は,ほかのチェックボタンについても手順3.〜5.の操作を繰り返してください。
配置したボタンの横幅やボックスのサイズは伸縮できます。ボタンの横幅を変更すると,ボックス内のすべてのボタンにその横幅が適用されます。
ボタンボックスのサイズを超えたボタンの移動や拡大はできません。ボタンボックスを拡大してから,操作してください。