3.3.2 マップ展開形式(ビッグ/リトルエンディアン指示)
XMAP3のAPで,マップ生成時のマップ内の数値領域の展開形式を変更できます。展開形式の変更は,[ドローセットアップ]ダイアログの「マップ展開形式」で切り替えます。
論理マップデータを使用する場合,このオプションを指定して論理マップの数値領域の展開形を決めます。帳票定義では,APから印刷枚数を制御する場合に,印刷枚数を設定する項目に対してだけこの指定が影響します。したがって,帳票定義で印刷枚数を制御しない場合には,標準設定を変更する必要はありません。印刷枚数の制御については,「3.5.3 印刷枚数を動的に変更するための設定」を参照してください。
標準値は,「リトルエンディアン用論理マップを展開」になります。ただし,COBOL開発マネージャから生成機能が呼び出される場合,COBOL開発マネージャで設定したエンディアンオプションを,ここで指定する必要があります。
XMAP3 Cosminexus連携機能の環境を構築時に,COBOL2002のコンパイラオプションに「-BigEndian,Bin」を指定してAPを作成する場合は,XMAP3のインタフェースは,論理マップデータ以外のデータがリトルエンディアン形式になるようにしてください。論理マップのデータは,マップ作成時のマップ展開形式に合わせる必要があります。
それぞれの展開形式は次のような運用のときに使い分けます。
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リトルエンディアン用論理マップを展開
数値領域がメモリ中でリトルエンディアン状態になるマシン上で使用する論理マップを生成する場合に指定します。スタンドアロンシステムやWindows間のC/Sシステム環境で運用する場合に指定します。
Javaを使用する場合,「マップ展開形式」を「リトルエンディアン用論理マップを展開」に設定する必要があります。
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ビッグエンディアン用論理マップを展開
数値領域がメモリ中でビッグエンディアン状態になるマシン上で使用する論理マップを生成する場合に指定します。例えば,次のような場合に,この指定をします。
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メインフレーム−PC間で画面・帳票を分散開発する場合
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メインフレーム機能範囲の画面を開発する場合
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WindowsとUNIXのC/Sシステム環境で運用する場合
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Windows上での開発および動作確認をUNIXの環境に適応しておきたい場合
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- (例)
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数値(10)10=(0A)16の場合,メモリは次のようになります。
標準値を変更する場合は,[ドローセットアップ]ダイアログの「マップ展開形式」で,「ビッグエンディアン用論理マップを展開」のラジオボタンをオンにし,[OK]ボタンをクリックして変更してください。