11.3.6 網掛け帳票で使用するオブジェクトの詳細
- 〈この項の構成〉
(1) 固定フィールド
固定フィールドは,帳票上の表題や注釈などの変化しないテキストを配置するときに使用します。漢字を含めた日本語,または半角の英数字を設定できます。
固定フィールドは,APとのインタフェースを持ちません。したがって,固定フィールドを追加,修正,または削除してもAPには影響ありません。
(2) 出力フィールド
出力フィールドは,APで指定したデータを帳票上に印刷するときに使用します。
(a) 設定できる項目
出力フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
|
---|---|---|---|
使用目的 |
− |
数字,英数,日本語 |
|
文字の拡大 |
− |
標準,平体,長体,倍角 |
|
文字サイズ |
− |
標準,7ポイント,9ポイント |
|
文字の間隔 |
− |
標準,0〜7ポイント |
|
コメントの記述 |
− |
文字数:40文字(半角) |
|
フィールド反復 |
− |
レイアウト領域に収まる範囲で指定できます。
|
|
APが渡す項目 |
データ名 |
− |
「11.6 APが渡す項目」を参照 |
桁 |
− |
||
データ長 |
− |
||
データ型 |
− |
||
桁寄せ |
− |
||
埋字 |
− |
||
初期値 |
− |
||
下位項目 |
− |
||
自由な設定 |
− |
(3) 予約フィールド
予約フィールドは,OpenTP1が提供する予約項目を帳票上に配置するときに使用します。予約フィールドは,ドローセットアップの「運用管理者用の設定」でマップ名の長さに7文字を指定している場合は使用できません。
予約フィールドは,OpenTP1が提供する予約項目(日付,時刻など)を帳票上に印刷するときに使用します。予約フィールドには,フィールド単位に文字サイズ,文字間隔などの属性情報を必要に応じて指定できます。
(a) 設定できる項目
予約フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
---|---|---|
予約項目名 |
− |
8字以内の半角英数字(先頭文字は英字) |
文字サイズ |
− |
標準,7ポイント,9ポイント |
コメントの記述 |
− |
文字数:40文字(半角) |
文字の間隔 |
− |
標準,0〜7ポイント |
(4) フレーム
フレーム,行単位または列単位に同一形式の項目を繰り返して出力するときに使用します。
APも同じように,このフレーム単位で扱い,定義およびAPのプログラミングを容易にしています。
(a) 設定できる項目
フレームの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
|
---|---|---|---|
APが渡す項目 |
データ名 |
− |
「11.6 APが渡す項目」を参照 |
フレームの反復 |
− |
(d) フレームの操作
フレームのハンドル(■)をドラッグして変更,行または列を選択して行の高さや幅を変更できます。
- フレームの反復回数とサイズの変更
-
フレーム全体を選択し,表示されるハンドル(■)をドラッグします。
- 行の高さまたは列の幅の変更
-
フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,行(または列)に表示されるハンドル(■)をドラッグします。フレーム内のすべての行の高さ(または列の幅)が変更されます。なお,拡大する場合は,あらかじめフレームの変更する方向の領域を空けておく必要があります。
- フレームの繰り返し間隔の変更
-
フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,選択した行(または列)をドラッグします。フレームの行(または列)が1行(または1列)おきに繰り返されます。
- フレームへのオブジェクトの追加
-
1行目(または1列目)にオブジェクトを配置します。配置すると行(または列)方向にオブジェクトが繰り返されます。
- フレーム内のオブジェクトの削除
-
1行目(または1列目)のオブジェクトを選択します。行(または列)のオブジェクトが選択状態になったら[削除]を選択します。
- 網掛けのフィールドを選択する
-
網掛けとオブジェクトのフィールドが重なっている場合,網掛けを選択したいとき,[Shift]キーを押したままクリックすると,網掛けが選択できます。
(e) APの操作
フレームに配置される出力フィールドなどが集団項目になって,論理マップ上に展開されます。APからは,この集団項目に対してデータの代入,参照をします。
(8) 矩形
矩形は,配置したフィールドを強調したり,表を作成したりするときに使用します。
(9) 網掛け
領域に対する網掛けを指定できます。見出し領域に網掛けを配置してその領域を強調したり,複数行にわたって並んだフィールドに1行間隔の網掛けを配置することで表を見やすくしたりできます。
網掛けは,けい線やフィールドと重ねて配置できます。
また,矩形の網掛け,ラウンドコーナの網掛け,および1行間隔の網掛けが設定できます。