8.5.2 出力テキスト/出力フィールド
出力テキスト/出力フィールドは,APから渡されるデータを表示するときに使用します。
出力テキスト/出力フィールドは,APから渡される可変データを表示するときに使用します。表示するデータに応じて,データの種別(使用目的)を選べます。出力テキスト/出力フィールドの表示属性については「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定できる項目
出力テキスト/出力フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
|||
---|---|---|---|---|---|
テキスト |
フィールド |
テキスト |
フィールド |
||
使用目的 |
− |
− |
数字,英数,日本語 |
数字,英数,日本語 |
|
表示方法 |
○ |
○ |
標準表示, グレーアウト表示, 文字だけ非表示, 全体非表示 |
標準表示, 文字だけ非表示 |
|
背景色※1 |
− |
− |
白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明 |
− |
|
枠高 |
− |
− |
3ます,2.5ます,2ます |
− |
|
文字色 |
○ |
○ |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
|
文字の拡大 |
− |
− |
標準,平体,長体,倍角 |
標準,平体,長体,倍角 |
|
文字サイズ |
− |
− |
大,標準,小 |
− |
|
文字の書体 |
− |
− |
標準,明朝,ゴシック |
− |
|
文字の強調 |
− |
− |
標準,太字,斜体,太字&斜体 |
− |
|
テキスト※2・フィールド※3反復 |
− |
− |
回数は, 縦方向:1〜96 横方向:1〜160 間隔は, 縦方向:0〜92 横方向:0〜158 |
回数は, 縦方向:1〜127 横方向:1〜255 間隔は, 縦方向:0〜125 横方向:0〜253 |
|
枠付き |
− |
− |
チェックあり/チェックなし |
− |
|
反転表示する |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
印字する |
− |
○ |
− |
チェックあり/チェックなし |
|
コメントの記述 |
− |
− |
文字数:40文字(半角) |
文字数:40文字(半角) |
|
APが渡す項目 |
データ名 |
− |
− |
||
桁 |
− |
− |
|||
データ長 |
− |
− |
|||
データ型 |
− |
− |
|||
桁寄せ |
− |
− |
|||
埋字 |
− |
− |
|||
下位項目 |
− |
− |
|||
動的変更 |
− |
− |
|||
データ長を変更する |
− |
− |
|||
初期値 |
− |
− |
|||
自由な設定 |
− |
− |
(2) 表示形式
画面属性ダイアログの基準文字サイズで,表示するデータの文字サイズを「大」「標準」「小」から選べます。また,表示されている文字に対し,文字を強調するために太字や斜体も使用できます。
-
文字を強調するために,斜体や太字を使用できます。ただしオブジェクトを斜体で配置する場合は,右端に1ますの余白が必要です。
-
出力テキストは文字サイズを指定できます。
-
明朝体,ゴシック体を使用できます。
-
出力テキストで枠を付ける場合,「枠高」で「2ます」を指定すると,枠付きのテキストボックスを上下に配置したとき,枠同士が接した状態でも表示できます。「枠高」で「2.5ます」または「3ます」を指定していると,枠と枠の間が一ます分空きます。
-
出力フィールドは,行を折り返して複数行にわたるサイズで配置できます。ただし,複数行のときは,文字の拡大や,フレームを利用した反復定義は使用できません。
-
出力テキスト/出力フィールドを配置するときに,縦方向に繰り返して反復の指定ができます。反復の操作は,[Shift]キーを押したままマウスをドラッグすることで,出力テキスト/出力フィールドを縦方向に繰り返して定義できます。反復した出力テキスト/出力フィールドのデータ項目は配列(COBOLの場合,OCCURS展開)となります。
(3) 出力時のAPの操作
COBOLの場合,ピクチャ文字による編集ができます。なお,C言語の場合,すべて「char」として扱われます。
(a) 出力データ
-
数字
数字データ,数字編集データを表示できます。数字編集データは,指定したPICTURE句に従って表示されます(COBOLだけ有効)。
使用できるピクチャ文字:「*」「+」「−」「\」「9」「,」「.」「Z」「/」の組み合わせで指定します。
-
日本語
全角または全角と半角の混在文字データを表示できます。全角と半角の混在文字データを表示する場合は,下位項目を指定してデータを細分化できます。
-
英数
半角の文字データを表示できます。また,下位項目を指定してデータを細分化できます。
(b) データ格納形式
出力テキスト/出力フィールドでは,埋字や桁寄せなどのデータの編集もできます。APがデータ有無コードを格納し,出力論理マップに代入した有効データの長さがデータ長より短い場合,領域の余った部分を埋め字に置き換えます。また,出力データを領域の右側に格納するか,左側に格納するかは,桁寄せ向きに従います。
(4) 表示属性の動的変更
出力テキスト/出力フィールドの表示属性は実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「8.2.4 表示属性の動的変更」を参照してください。