画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


6.1.4 ターゲットでの論理マップの違い

XMAP3では,ドローセットアップのターゲットの指定によって,生成する論理マップが異なります。

ターゲットに「Windows用の画面・帳票開発」を選択している場合には,ドローセットアップの「運用管理者用の設定」で,生成する論理マップの展開形式をリトルエンディアン用,またはビッグエンディアン用のどちらかに設定できます。

ターゲットに「Windows用の画面・帳票開発」以外を選択している場合には,それぞれのターゲットに応じたエンディアンの論理マップが生成されます。

ドローセットアップについては,「3.1 ドローセットアップの概要と設定項目」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) UNIX環境でEUC文字コードを選択したときの論理項目の長さ

ドローでは論理項目の長さは,基本的に,使用したい半角文字数(桁)を指定することで定義します。実際に作成される論理マップの長さ(データ長)は,文字コードに依存するため,桁と指定したターゲットによって決まります。

AIXのEUC環境での半角カタカナは,シフトJISとは異なり1バイト文字ではなく,2バイト文字として扱われます。このため,半角カタカナを使用した項目の論理項目のデータ長は,レイアウト上の長さの2倍がデフォルトになります。

ドロー定義時に対象となる項目を次の表に示します。

表6‒1 ドロー定義時に対象となる項目

使用目的

詳細目的

データ型

入力データ型

出力データ型

日本語

混在(全角・半角)

文字(XX)

文字(XX)

カナ

カナ・半角

文字(XX)

文字(XX)

カナ

カナ・英大・数

カナ・英大・数・マイナス

カナ・英大・数・長音

カナ・英大・数・マイナス・長音

カナ・数

カナ・数・マイナス

カナ・数・長音

カナ・数・マイナス・長音

POP(手動・カナ)

カナ・半角

文字(XX)

文字(XX)

POP(手動・日本語)

混在(全角・半角)

文字(XX)

文字(XX)

POP(自動・日本語)

混在(全角・半角)

文字(XX)

文字(XX)

注1

「混在」の場合,データ長の標準設定は「桁の2倍」ですが,ユーザ任意の値にカスタマイズできます。

注2

オブジェクト,ラベルおよび選択ラベルの埋字に,半角カタカナは使用できません。指定した場合,「埋めない」に変換されます。

注3

「カナ」「混在」指定でない項目に半角カタカナを入力,または初期値として半角カタカナを指定した場合や,通知コードとして半角カタカナを指定した場合,APにリターンされるデータは,論理項目のデータ長で切り捨てられます。