6.1.1　論理マップの概要

ドローでマップ定義を保存すると定義ファイル，物理マップ（書式オーバレイでは書式イメージファイルと行制御データファイル），論理マップが生成されます。

論理マップには，画面や帳票の可変情報を設定する出力論理マップと，画面から入力されたデータなどを設定する入力論理マップがあります。拡張子は，COBOLの場合は.cbl，C言語の場合は.hです。画面・帳票の定義終了時に，物理マップとともに自動生成されます。

図6‒1　画面・マップ帳票のレイアウト定義とAPの関係

〈この項の構成〉

(1)　画面の入力や表示をする場合

出力論理マップには，画面に表示する可変データや，実行中に変更する表示属性などを設定します。また，入力論理マップには，画面から入力されたデータや，どのボタンが選択されたのかなどの情報が設定されます。

COBOLでAPを作成する場合は，COPY文で入力論理マップと出力論理マップの取り込みを指定します。C言語でAPを作成する場合は，#includeで取り込みます。実行時には，APに取り込まれた論理マップのデータ領域を介して，データがやり取りされます。

画面の入力や表示をする場合の処理の流れを次の図に示します。

図6‒2　画面の入力や表示をする場合の処理の流れ

COBOLでAPを作成する場合は，COPY文で出力論理マップの取り込みを指定します。C言語でAPを作成する場合は，#includeで取り込みます。実行時には，APに取り込まれた論理マップのデータ領域を介して，ページ単位でデータが出力されます。

帳票印刷の処理の流れを次の図に示します。

図6‒3　帳票印刷の処理の流れ