画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


2.2.2 ポップアップメニューファイルの準備

XMAP3では,ポップアップテキストに表示するメニューデータをAP実行時にファイルから渡すことができます。このファイルをポップアップメニューファイルといいます。ポップアップメニューファイルは,あらかじめ作成して用意しておく必要があります。

ポップアップメニューファイルは,メニュー項目が大量にある場合や,メニューを大分類,小分類にして表示したい場合に使用します。

〈この項の構成〉

(1) ポップアップメニューファイルを使用できる定義対象とオブジェクト

作成したメニューファイルの使用を定義できるドローの定義対象とオブジェクトを説明します。

定義対象:「GUI画面(一次)(二次)」

オブジェクト:ポップアップテキスト

(2) ポップアップメニューファイルの形式

ポップアップメニューファイルは,CSV形式です。

(3) ポップアップメニューファイル作成時の注意事項

ポップアップメニューファイルは,ポップアップメニューエディタで作成してください。ポップアップメニューエディタについては,「14.5 ポップアップメニューエディタ」を参照してください。ポップアップメニューエディタ以外のエディタで作成する場合は,次に示す規則に従ってください。

(a) 保守情報の記述

ファイルの先頭には保守情報を記述できます。ポップアップメニューエディタでファイルを作成すると,この情報は必ず付加されます。それ以外のエディタで作成する場合,この情報は省略できます。ただし,作成日時などは記述することをお勧めします。

格納するデータの文字コードはシフトJISで固定です。

保守情報を次に示します。

#XMAP3 vvrrzz         …ファイルのバージョン情報  010000固定
#Date yyyy/mm/dd      …作成/変更日付
#Time hh:mm:ss        …作成/変更日付

(b) メニュー情報の記述

保守情報に続く行はメニュー情報です。メニュー情報を次に示します。

[図データ]

  • ラベル,通知コードおよび選択ラベルは,それぞれ64桁以内で指定します(全角1文字は,2桁となります)。アクセスキーは4桁以内で指定します。

  • 階層レベルとラベルは省略できません。

  • 項目は「,」で区切ります。通知コード以降の項目を省略する場合も,「,」は必要です。

    (例)

    選択ラベルを省略する場合

    02,"東京","0A10","A"

  • 階層レベル以外の各項目は引用符「"」で囲みます。項目中に「"」がある場合は「"」を2回連続で指定します。

  • 選択ラベルは省略できます。なお,選択ラベルを指定する場合は,最下位の階層のメニュー項目にだけ指定してください。

  • アクセスキーは省略できます。

  • アクセスキーには,英大文字と数字だけ指定します。

  • アクセスキーのあとには,空白を含むデータは指定できません。

  • アクセスキーは,各階層で必ず桁数をそろえて指定します。また,各階層内でユニークになるように指定します。

  • ポップアップメニューファイルを階層構造にすると,ポップアップのメニュー形式を,カスケードメニュー表示や,ポップアップ型およびダイアログ型のリスト表示から選べます。詳細は,「8.5.7 ポップアップテキスト/ポップアップフィールド」を参照してください。

  • 階層レベルは8階層(01〜08)まで指定できます。同階層のメニュー項目は256項目以下,全階層のメニュー項目の和は32,000項目以下になるようにしてください。

  • 階層レベルは01から昇順に指定します。階層レベルを飛ばさないように(01レベルの次に03レベルを指定したりしないように)注意してください。

    [図データ]

  • ポップアップメニューファイルでは,空白の行または改行だけの行は指定できません。

  • あるレベルのメニュー項目に対し下位レベルのメニュー項目がある場合は,該当するメニュー項目の行の次に,下位レベルの行を指定してください。

    [図データ]

  • 通知コードは,最下位の階層のメニュー項目にだけ指定してください。

  • 1行には,一つのメニュー情報だけ指定します。また,1行の終わりには,必ず改行を指定してください。

  • ポップアップメニューファイルの最終行にも,改行を指定してください。

(4) ポップアップメニューファイルの格納先

作成したポップアップメニューファイルは,ポップアップメニューファイル格納用のフォルダに保管します。なお,XMAP3インストールフォルダ\USER\POPMNUがポップアップメニューファイル格納用フォルダとして用意されているので,これを利用できます。

なお,任意のフォルダにポップアップメニューファイルを格納して使用するときは,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルでフォルダのパスを指定します。パスの指定方法については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」を参照してください。