2.2.3 外字の作成と登録
外字を使用する場合には,外字コードに対応したフォントを準備する必要があります。外字は,シフトJISコード利用のため,最大1,880字利用できます。
(2) 外字ファイルの利用
「2.2.3(1) 外字ファイルの作成と登録」で外字を登録してあれば,APから指定された文字コードに従って,自動的に外字が表示・印刷されます。
(4) 外字作成についての注意事項
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画面・帳票中に外字を使用している場合,そのコードに対応する外字が登録されていないと,以降の文字列の表示や印刷位置がずれます。必ず対応する外字を定義してください。
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外字を使用するときは,標準の外字の範囲((F040)16〜(F9FC)16)の使用をお勧めします。また,Windows特殊文字などのベンダ固有文字は,Windowsマシンの環境に依存しているため,使用できなくなることがあります。ベンダ固有文字は外字に置き換えて使用することをお勧めします。
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XMAP3実行環境の表示・印刷セットアップ(フォント構成ファイル:X3PFONT)の「表示文字」,またはフォント構成ファイルで使用フォントを指定した場合でも,外字に関しては,外字ファイルの登録データを基に表示されます。例えば,表示する文字フィールドの属性にゴシックを設定し,この文字フィールドに明朝フォント相当のスタイルで登録した外字を使用すると,外字は登録した明朝フォント相当のままで表示されます。このため,定義した文字フィールドの属性に合わせて外字のスタイルを登録しておく必要があります。外字のスタイルを定義するときは,使用する文字の属性を考慮してください。
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外字を入力するには,次に示すどれかの日本語入力システムの機能を使用してください。
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変換辞書に読みと対応づけて登録する。
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シフトJIS,JISコードなどのコード入力で直接入力する。
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Windowsマシン環境では,作成できる外字の大きさは1種類だけです。OSが必要に応じて拡大します。
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Windowsでは,各フォントに外字を作成できます。XMAP3では,文字フォントは定義された文字フィールドの属性に依存するため,MS明朝,MSゴシック,標準明朝,および標準ゴシックから選択しています。そのため,外字を作成する場合,これらに相当する文字フォントを設定してください。
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外字を使用するとき,プリンタに対しては特別な設定は不要です。Windowsの外字ファイルに,XMAP3を使用して印字したい外字を登録することで,登録した外字の印刷ができます。
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UNIXマシンとのC/S構成では,UNIX側で外字を扱う場合に使用する外字マッピングファイル※「cnv_map_tbl」を,システム運用に合わせてカスタマイズした場合には,運用開始前に,その外字マッピングファイルを,表示・印刷サービスが動作するクライアントマシンに配布しておく必要があります。このとき,配布する外字マッピングファイル名は,UNIX側とWindows側では,次のように異なります。
(配布元)UNIX側の外字マッピングファイル名
/usr/lib/X11/fonts/hitachi/cnv_map_tbl
↓ファイル配布(バイナリ転送)またはコピー操作
(配布先)Windows側外字マッピングファイル名(システムドライブ:C:の場合)
C:\Program Files\Common Program Files\HITACHI\GAIJI\CMAP.TBL
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デフォルトのUNIX環境の帳票印刷では,Windows特殊文字((8740)16〜(879C)16),NEC選定IBM拡張文字((ED40)16〜(EEFC)16)は印刷できません。印刷したい場合には必ず外字登録してご利用ください。なお,Windows環境で帳票定義する場合の固定文字も該当するので,Windows環境でも同じ文字コードで外字登録して定義する必要があります。
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Windows上で利用できる外字は,シフトJISコードの外字のうち,機種依存文字を除いた1,880文字だけです。また,ドローで定義する画面・帳票に外字を使用する場合は,Windowsに付属の外字エディタで定義してください。UNIXで定義した外字ファイルは使用できません。