1.2.4 オンラインシステムに活用できます
XMAP3は,オンラインシステムの実行環境をサポートします。
- 〈この項の構成〉
(1) クライアントにAPを必要としないC/Sシステムを実現できる
XMAP3を利用したC/S環境では,サーバだけにAPを配置したC/Sシステムを構築できます。
サーバ側でAPを一括管理するため,クライアントへアプリケーションを配布する必要がなくなり,リソース管理の負担を軽減できます。また,フォーカス遷移,PFキーの利用,日本語入力のオンまたはオフのコントロール,入力データのチェックなどを標準でサポートしています。入力データをチェックするためのスクリプト作成やダウンロードは不要です。
さらに,キーボードの機能や画面解像度に応じた画面表示など,使用するWindowsマシンの環境に左右されない画面表示・操作ができるので,クライアントごとにチューニングする手間も省けます。
(2) OpenTP1と連携して大規模OLTPも実現できる
多数のクライアントからのミッションクリティカルなサービス要求など,業務がトランザクション型である場合は,TPモニタ OpenTP1を利用したオンライントランザクション処理(OLTP)のシステム構成が利用できます。必要なリソースの共有化や常駐化ができるため,クライアントの台数が増えてもレスポンスを維持できます。
- クライアント側にAPがある場合
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XMAP3はクライアントのAPから呼ばれて画面・帳票を制御します。このとき,クライアントマシンの構成はスタンドアロン構成と同じです。
クライアント側のAPは,OpenTP1サーバ側のAPと通信しデータベースアクセスなどを実行します。この場合,サーバ側にXMAP3は不要です。
- サーバ側にAPがある場合
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XMAP3はサーバのAPから呼ばれて画面・帳票を制御します。このとき,XMAP3がサーバとクライアント間で通信して,画面や帳票をクライアントに出力できます。このため,クライアント側へのAPの配置は不要です。
APやデータベースをサーバに一括配置し管理できるので,リソースの配布管理が不要になります。
(3) 画面単位インタフェースでレスポンス性能を確保できる
APからクライアントへの画面表示は,画面単位表示です。したがって,画面の細かい操作(イベント)は,クライアント側のXMAP3が制御し,画面単位の情報だけを送信するため,送信データの最適化ができます。
(4) C/Sシステム環境はセットアップツールで設定できる(サーバがWindowsの場合)
C/Sシステムの環境設定には,セットアップツールを使用できます。使用するAP名やクライアントのホスト名などを入力すると,サーバやクライアント,プリンタなどの環境設定ができます。
画面表示形式やキーボードの割り当て,プリンタの印刷方式などの定義内容は,環境設定ファイルとして出力されます。そのファイルをバックアップ/リストアして,同じ設定をほかのシステムにも流用できます。