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XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 概説


1.2.5 Web環境のシステムに活用できます

XMAP3は,Webシステムにも対応しています。XMAP3の画面と帳票をWebブラウザで操作できます。

図1‒6 XMAP3の画面と帳票をWebブラウザで操作するシステム構成

[図データ]

注意事項

Internet Explorer 10以降を使用する場合,Windows UIのInternet ExplorerではXMAP3/Web for Cosminexusの機能を使用できません。XMAP3/Web for Cosminexusの機能を使用する場合は,デスクトップ用のInternet Explorerを使用してください。

〈この項の構成〉

(1) C/Sシステムで使用している画面・帳票をWebブラウザで操作

XMAP3のWeb対応製品であるXMAP3/Web for Cosminexusを適用すると,XMAP3で構築したC/SシステムをCosminexusアプリケーションサーバと連携したWebシステムに移行できます。移行後は,既存の画面・帳票定義をほとんど修正しなくても使用できます。入力データのチェック,キー制御,フォーカス移動などはXMAP3で制御するため,複雑なスクリプトなどは不要です。

Webブラウザでもファンクションキーやメニューなど,C/Sシステムで使用しているGUI画面/CUI画面と操作は同じです。Webシステムでも画面の操作性を損なうことはないため,システム環境の移行に伴うオペレータへの再教育も不要です。

(2) クライアント側のメンテナンス作業が軽減

XMAP3/Web for Cosminexusを利用したシステムでは,クライアントとして操作するWindowsマシンからWebブラウザ経由でアクセスします。このとき,XMAP3のWebサーバからXMAP3のActiveXコントロールをダウンロードすれば,業務をすぐ開始できます。

サーバ上のAPを実行するときには,画面表示・帳票印刷に必要なファイルがクライアント側へ自動送信されます。サーバ側で画面や帳票を更新したあとにクライアントからアクセスすれば,常に最新の画面や帳票を使用でき,クライアントマシンのメンテナンスの手間が軽減されます。

また,一度ダウンロードされた物理マップはクライアント側にキャッシュされ,同じファイルを何度もダウンロードさせないようにします。サーバとクライアント間のデータ転送は差分データだけになるため,Webブラウザへのデータ転送量を軽減し,高速レスポンスを実現しています。

(3) 暗号化通信による機密保護管理を実現

XMAP3/Web for Cosminexusを利用したシステムでは,HTTPプロトコルを使った通信処理ができます。また,SSLも適用できます。構築するWeb環境にSSLを適用することで,WebサーバとWebブラウザ間の通信データの暗号化や,認証局の署名の入った証明書を使ったサーバの認証ができ,暗号化通信による機密保護管理を実現します。

(4) Webブラウザの特長を生かした,ほかのソフトウェアとの統合

XMAP3/Web for Cosminexusを使用した業務の起動には,起動用HTMLを使用します。この起動用HTMLのURLへのリンクと,ほかのWeb業務へのリンクを一つのHTMLメニュー画面にまとめて配置しておけば,同じブラウザウィンドウからXMAP3とほかの業務の両方を扱えます。

このように,煩雑になりがちな業務向けソフトウェアの起動を一つのWebページにまとめると,エンドユーザの操作性を向上できます。

(5) システム環境はセットアップツールで設定できる(サーバがWindowsの場合)

XMAP3/Web for Cosminexusで使用する画面および帳票に関する環境設定に,セットアップツールを使用できます。画面の表示項目,帳票をPDFで出力する場合のWebクライアントでの出力先などを設定できます。設定した内容は,環境設定ファイルとして出力されます。