Bibliotheca21 Version 2 Standard

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付録C.7 文書拡張情報の登録コマンドBIBextendDocコマンド)の文法

文書の拡張情報を登録するには,文書拡張情報の登録コマンド(BIBextendDocコマンド)を実行します。

文書の拡張情報とは,収集途中では確定しない情報,収集先からは取得できない追加情報のことをいいます。Bibliotheca21のバージョン02-41では,すべての文書の収集が完了したときに確定する,被リンク数による順位付け機能が対象となります。

ここでは,BIBextendDocコマンドについて説明します。

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) オプション
(4) 戻り値
(5) 注意事項

(1) 機能

文書の拡張情報を登録します。被リンク数による順位付け機能を使用する場合,このコマンドでWWWの収集環境を拡張します。

(2) 形式

BIBextendDoc -c CollectorName
              〔-m {new|next}〕
              〔-f MaxDocNum〕〔-t TimeOut〕〔-p ErrorLevel〕

(3) オプション

-c CollectorName
文書の拡張情報を登録する収集環境の名前を指定します。

-m{new|next
文書の拡張情報を実行する際の動作モードを,継続または新規から選択して指定します。このオプションを省略した場合は,継続して文書の拡張情報を登録します。
next
前回からの継続で文書に拡張情報を登録します。初めてBIBextendDocコマンドを実行する場合,指定した文書数または指定した時間まで,新規の場合と同様に文書の拡張情報の登録を実行します。
2回目以降のコマンド実行時,再び-mオプションにnextを指定することで,前回の続きから拡張情報を文書に登録します。
ただし,拡張情報の登録に関連する収集環境の詳細設定が変更された場合,指定した文書数または指定した時間まで,新規の場合と同様に拡張情報の登録を実行します。
new
新規で文書に拡張情報を登録します。新規の登録では,拡張情報の登録対象となっているすべての文書に対して,拡張情報を登録します。また,すでに拡張情報が登録されている文書に対しても,再び拡張情報の登録を実行します。
-mオプションにnewを指定した上で,-fオプションまたは-tオプションで文書数または処理時間を指定した場合は,指定した文書数または処理時間まで拡張情報の登録を実行します。

-f MaxDocNum
拡張情報を登録する文書数を,1〜2,147,483,647の範囲で指定します。
このオプションに指定した件数の文書に対して,収集先ごとに文書の拡張情報の登録を実行します。省略した場合は,-cオプションで指定した収集環境のすべての文書を対象にします。

-t TimeOut
時間を表すhhmm形式の4けたの数字で,拡張情報の登録処理を続ける経過時間を指定します。hhmmで0001〜2,359の範囲で指定します。
hhには時間を表す00〜23の範囲の数字を指定し,mmには分を表す00〜59の範囲の数字を指定してください。
なお,TimeOutの指定値の時点で,ある文書の拡張情報の登録処理をしている最中であった場合は,その文書の処理が完了してから拡張情報の登録を終了します。省略した場合は,時間の制限はありません。

-p ErrorLevel
コマンドの動作(戻り値)を詳細化するオプションです。
0:分割実行機能により中断した場合かどうかを戻り値で判定しません。
1:分割実行機能により中断した場合かどうかを戻り値で判定可能とします。

(4) 戻り値

戻り値を次に示します。

戻り値 意味
-1 異常終了
0 -pの指定が0の場合:正常終了
-pの指定が1の場合:正常終了(対象文書をすべて処理)
1 -pの指定が0の場合:警告付き正常終了
-pの指定が1の場合:警告付き正常終了(対象文書をすべて処理)
2 引数不正
3 メモリ不足
4 I/Oエラー
5 パーミッションエラー
6 多重実行
7 定義不正
8 -pの指定が1の場合:正常終了(分割実行機能により中断)
9 -pの指定が1の場合:警告付き正常終了(分割実行機能により中断)

(5) 注意事項