2.6.1　レコードの更新

DMLによる子レコードの更新方法について説明します。子レコードを更新する際の処理の流れを次の図に示します。

図2‒6　子レコードを更新する際の処理の流れ

［説明］

1. 親レコードへの位置づけ

   更新対象の子レコード実現値の親レコード実現値に，位置指示子を位置づけます。

   FIND FIRST 親レコード名
        WHERE キーの条件

   「親レコードへの位置づけ」は，「2.11.2　コーディング例」に記載されているCOBOLソースプログラムの例の，行番号160〜162の処理が該当します。

2. 子レコードの検索

   更新指定（FOR UPDATE指定）で，更新対象の子レコード実現値を検索します。先頭の子レコード実現値から順に，更新対象の子レコード実現値が見つかるまで（更新対象の子レコード実現値と埋込み変数Aの値が一致するまで）FETCHを行います。

3. 1件目の子レコードの検索

   FETCH FOR UPDATE           ←更新目的であることを指定します。
         FIRST 子レコード名   ←1件目の子レコードを検索します。
         INTO :埋込み変数A
         WITHIN 親子集合名

   「1件目の子レコードの検索」は，「2.11.2　コーディング例」に記載されているCOBOLソースプログラムの例の，行番号305〜308の処理が該当します。

4. 2件目以降の子レコードの検索

   更新対象の子レコード実現値と埋込み変数Aの値が一致するまで検索を繰り返します。

   FETCH FOR UPDATE           ←更新目的であることを指定します。
         NEXT 子レコード名    ←位置づけしている位置から，次のレコード実現値を検索します。
         INTO :埋込み変数A
         WITHIN 親子集合名

   「2件目以降の子レコードの検索」は，「2.11.2　コーディング例」に記載されているCOBOLソースプログラムの例の，行番号319〜322の処理が該当します。

5. 子レコードの更新

   埋込み変数Aに，更新後の子レコード実現値を格納します。そのあとに，MODIFY文を実行して，埋込み変数Aの値で子レコード実現値を更新します。

   MODIFY 子レコード名 FROM :埋込み変数A

   「子レコードの更新」は，「2.11.2　コーディング例」に記載されているCOBOLソースプログラムの例の，行番号193〜195の処理が該当します。

FIND文，FETCH文，MODIFY文の記述形式および規則については，マニュアル「HiRDB 構造型データベース機能」の「操作系DML」を参照してください。

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