14.1 機能
pdsdbexeコマンドを使用すると,SDBデータベースを操作するDMLコマンドを標準入力から実行できます。そのため,UAPを作成しなくても,SDBデータベースのレコードの検索や,レコード実現値の格納,更新,削除などができます。
また,リダイレクトによって,標準入力および標準出力をファイルに切り替えることができるため,ファイル中に記述したDMLコマンドを実行し,その結果をファイルに出力することもできます。
pdsdbexeコマンドの概要を次の図に示します。
- 参考
-
pdsdbexeコマンドは,UAPと同等の位置づけです。
また,TP1/FSPが起動していない環境でも実行できます。
SDBデータベース種別がSD FMBのSDBデータベースに対してアクセスする場合,SDB用UAP環境定義が有効になります。SDB用UAP環境定義については,「9.3 SDB用UAP環境定義【SD FMB】」を参照してください。
pdsdbexeコマンドを実行すると,SDBデータベースを操作するDMLコマンドのほかに,SQLコマンドおよびpdsdbexeサブコマンドも実行できます。DMLコマンド,SQLコマンド,およびpdsdbexeサブコマンドの総称をpdsdbexe操作コマンドといいます。pdsdbexe操作コマンドの一覧を次の表に示します。
項番 |
コマンドの種類 |
コマンド名 |
機能 |
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1 |
DMLコマンド【4V FMB,4V AFM】 |
指定したデータベースキーに対応したレコード実現値を一括して削除します。 |
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2 |
指定したレコード実現値を削除します。 |
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3 |
1つのレコード実現値を取得します。また,操作対象レコードの位置づけを行います。 |
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4 |
ルートレコード以下のすべてのレコード実現値を取得します。 |
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5 |
HiRDB/SDに対して個別終了要求を行い,SDBデータベースに対する操作の終了処理を行います。 |
||
6 |
1つのレコード実現値を更新します。 |
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7 |
HiRDB/SDに対して個別開始要求を行い,SDBデータベースに対する操作の開始処理を行います。 |
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8 |
1つのレコード実現値を格納します。 |
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9 |
DMLコマンド【SD FMB】 |
指定したレコード実現値を削除します。 |
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10 |
1つのレコード実現値を取得します。また,操作対象レコードの位置づけを行います。 |
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11 |
操作対象レコードの位置づけを行います。 |
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12 |
HiRDB/SDに対して個別終了要求を行い,SDBデータベースに対する操作の終了処理を行います。 |
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13 |
指定したレコードのレコード位置指示子が指すレコード実現値を取得します。 |
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14 |
1つのレコード実現値を更新します。 |
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15 |
HiRDB/SDに対して個別開始要求を行い,SDBデータベースに対する操作の開始処理を行います。 |
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16 |
1つのレコード実現値を格納します。 |
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17 |
SQLコマンド |
トランザクションをコミットして正常終了します。 |
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18 |
HiRDBに接続します。 |
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19 |
実行中のトランザクションのコミット後に,HiRDBからの切り離しを実行します。 |
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20 |
トランザクションを取り消します。 |
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21 |
pdsdbexeサブコマンド |
HiRDBサーバからの切り離しを実行し,pdsdbexeコマンドを終了します。 |
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22 |
pdsdbexe操作コマンドの指定形式と指定規則を出力します。 |
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23 |
SDBデータベースまたはレコードに対するDMLコマンドのひな形を出力します。 |
SDBデータベースに対して実行できる操作は,SDBデータベース種別によって異なります。そのため,上記の表に示すDMLコマンドには,実行できるSDBデータベースの種別が限定されているDMLコマンドがあります。SDBデータベースに対して実行できる操作については,「2.5.1(1) SDBデータベースに対する操作(API)」,または「2.5.2(1) SDBデータベースに対する操作(DML)」を参照してください。