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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


14.5.3 FIND(レコードの位置づけ)

〈この項の構成〉

(1) 機能

操作対象レコードの位置づけを行います。

(2) 指定形式

指定形式については,「17.4.3 FIND文」の「(2) 形式」の「DMLコマンドで記述するFIND文」を参照してください。

注意事項
  • 最後にセミコロン( ; )の指定が必要です。

  • オペランドの指定順序は変更できません。

(3) オペランドの説明

オペランドの説明については,「17.4.3 FIND文」の「(3) オペランドの説明」を参照してください。

(4) 使用例

■SD FMBのSDBデータベースのルートレコードの位置づけ例
 FIND FIRST "FMB101" WHERE ("KEY1"=X'3030414101000000123C');

KEY1は,ルートレコードのデータベースキーとします。

■SD FMBのSDBデータベースの親子集合型内の位置づけ例
 FIND FIRST "FMB101" WITHIN "SET1";

SET1は,FMB101を親レコードとする親子集合型名とします。

■SD FMBのSDBデータベースの位置指示子指定の位置づけ例
 FIND CURRENT OWNER OF "SET1";

SET1は,親子集合型名とします。

(5) FINDコマンドの実行時に表示される情報

FINDコマンドの実行が終了した際,次に示す実行結果が表示されます。

 FIND INFORMATION
   ROWID                           : X'170000001100000000000100' ...1
   RECORD POINTER STATUS           : FIRST_LAST                  ...2
[説明]

上記のすべての情報が常に表示されるわけではありません。検索対象のレコードや,検索結果によって表示される項目が異なります。

  1. 検索したレコードのROWIDが表示されます。

  2. レコード格納時のレコードポインタ情報が表示されます。

    FIRST:検索したレコードは,FIRSTポインタで示されています。

    LAST:検索したレコードは,LASTポインタで示されています。

    FIRST_LAST:検索したレコードは,FIRSTポインタおよびLASTポインタで示されています。

    NONE:検索したレコードは,FIRSTポインタおよびLASTポインタのどちらにも示されていません。

(6) 留意事項

  1. FINDコマンドにFOR UPDATEを指定する場合,SDB用UAP環境定義のsubschemaオペランドの-aオプションにupdateを指定してください。SDB用UAP環境定義については,「9.3 SDB用UAP環境定義【SD FMB】」を参照してください。

  2. FINDコマンドは,個別開始している状態で実行してください。

そのほかの留意事項については,「17.4.3 FIND文」の「(4) 共通規則」を参照してください。