Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


付録J.2 RDエリアの状態ごとのHiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)の実行可否

RDエリアの状態ごとのpdsdbdefコマンドの実行可否を,次に示します。

表J‒1 RDエリア状態ごとのHiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)の実行可否(オープン契機がINITIALの場合)

RDエリアの状態

ユティリティの実行可否

オリジナル世代またはカレントRDエリアの世代

左記以外のレプリカRDエリアの世代

閉塞なし

オープン

クローズ

×

×

コマンド閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

※1

参照可能閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

参照可能バックアップ閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

更新可能バックアップ閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

障害閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

ログレス閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

同期化閉塞

オープン

※2

※2

クローズ

×

×

オンライン再編成閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

(凡例)

○:実行できます。

×:実行できません。

注※1

世代の処理対象となるレコード型に関連するすべてのRDエリアがコマンド閉塞かつクローズ状態の場合は,定義処理がスキップされます。この場合,KFPH22032-Wメッセージが出力され,閉塞を解除する前にRDエリアを再作成する必要があります。詳細は「付録J.3(1) KFPH22032-Wメッセージの出力と対処」を参照してください。

注※2

排他待ちになります。

表J‒2 RDエリア状態ごとのHiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)の実行可否(オープン契機がDEFERまたはSCHEDULEの場合)

RDエリアの状態

ユティリティの実行可否

オリジナル世代またはカレントRDエリアの世代

左記以外のレプリカRDエリアの世代

閉塞なし

オープン

クローズ

コマンド閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

※1

参照可能閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

参照可能バックアップ閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

更新可能バックアップ閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

障害閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

ログレス閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

同期化閉塞

オープン

※2

※2

クローズ

※2

※2

オンライン再編成閉塞

オープン

×

×

クローズ

×

×

(凡例)

○:実行できます。

×:実行できません。

注※1

世代の処理対象となるレコード型に関連するすべてのRDエリアがコマンド閉塞かつクローズ状態の場合は,定義処理がスキップされます。この場合,KFPH22032-Wメッセージが出力され,閉塞を解除する前にRDエリアを再作成する必要があります。詳細については「付録J.3(1) KFPH22032-Wメッセージの出力と対処」を参照してください。

注※2

排他待ちになります。

インナレプリカ機能使用時のpdsdbdefコマンドは,処理対象となるオリジナルRDエリアとレプリカRDエリアすべてに対して,RDエリア内の定義情報を変更します。このため,処理対象となるレコード型に関連するすべてのRDエリアに対して,処理できる状態かどうかをチェックします。チェック対象となるpdsdbdefコマンドのSDB定義文を次の表に示します。次の表に記載のないSDB定義文については,インナレプリカ機能の使用の有無に関係なく実行できます。

表J‒3 チェックが発生するSDB定義文の一覧とそのチェック内容

SDB定義文

内容

チェック内容

(a)

(b)

(c)

*ENTRY DIRECTORY文

SDBディレクトリ情報の追加

*ALTER DIRECTORY文

SDBディレクトリ情報の変更

*CHECK DICTIONARY文

データベース定義のチェック

×

*DELETE DICTIONARY文

SDBディクショナリ情報の削除

×

(凡例)

○:チェックします。

×:チェックしません。

注※

チェック内容については,「付録J.1 HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)を実行するための条件」を参照してください。