Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


14.5.1 ERASE(レコードの削除)

〈この項の構成〉

(1) 機能

指定したレコード実現値を削除します。

(2) 指定形式

指定形式については,「17.4.1 ERASE文」の「(2) 形式」の「DMLコマンドで記述するERASE文」を参照してください。

注意事項
  • 最後にセミコロン( ; )の指定が必要です。

  • オペランドの指定順序は変更できません。

(3) オペランドの説明

オペランドの説明については,「17.4.1 ERASE文」の「(3) オペランドの説明」を参照してください。

(4) 使用例

ERASEコマンドを実行してレコード実現値を削除する手順を次に示します。

手順

  1. ERASEコマンドを実行する

     ERASE "FMB101" ALL;
  2. 削除対象のレコードが正しいかを確認する

     ERASE RECORD INFORMATION
       RECORD KIND                     : CHILD RECORD
       DBKEY                           : 1
     AGREE TO ERASE DBKEY AND FOLLOWERS ? [ENTER YES OR NO]
     YES     ←上記の情報を確認後,YESを指定します。

    ERASEコマンドを実行してよいかどうかの確認メッセージが表示されます。

    削除対象のレコード種別(RECORD KIND),および削除対象レコードのデータベースキーを確認してから,YESを指定してください。

    参考

    削除対象のレコード種別などに誤りがある場合は,NOを指定してERASEコマンドの実行を中止してください。

  3. ERASEコマンドの実行結果を確認する

    KFPB64050-I ERASE command processing completed

    ERASEコマンドの実行結果が表示されます。

(5) ERASEコマンドの実行時に表示される情報

ERASEコマンドの実行時に表示される情報について説明します。

ERASEコマンドを実行した際,次に示す確認メッセージが表示されます。

(例)

 ERASE RECORD INFORMATION
   RECORD KIND                     : CHILD RECORD         ...1
   DBKEY                           : 1                    ...2
 AGREE TO ERASE DBKEY AND FOLLOWERS ? [ENTER YES OR NO]   ...3
[説明]
  1. 削除対象のレコード種別が表示されます。

    ROOT RECORD:削除対象レコードがルートレコードであることを意味しています。

    CHILD RECORD:削除対象レコードが子レコードであることを意味しています。

  2. 削除対象レコードのデータベースキー(位置づけているデータベースキー)が表示されます。

    削除対象レコードがルートレコードの場合は,ルートレコードのデータベースキーが表示されます。

    削除対象レコードがルートレコード以外の場合は,指定したレコードの一連番号が表示されます。

  3. ERASEコマンドを実行するかどうかの確認メッセージが表示されます。

    レコード種別およびデータベースキーを確認(1.および2.の情報を確認)し,問題がない場合はYESまたはyesを指定してください。

    ERASEコマンドの実行を中止する場合は,NOまたはnoを指定してください。

    参考

    YESまたはyes以外を指定した場合,NOが指定されたと見なされます。

(6) 留意事項

  1. SDB用UAP環境定義のsubschemaオペランドの-aオプションにupdateを指定してください。SDB用UAP環境定義については,「9.3 SDB用UAP環境定義【SD FMB】」を参照してください。

  2. ERASEコマンドは,個別開始している状態で実行してください。

  3. 削除対象のレコードへの位置づけをしておいてください。位置づけをしていない場合は,エラーになります。

  4. ERASEコマンドが正常終了したあとに#EXITコマンドを実行する場合は,次のようにpdsdbexe操作コマンドを実行してください。

    • レコードの削除を実行したトランザクションを正常終了させたい場合は,COMMITコマンドを実行してください。

    • レコードの削除を実行したトランザクションを取り消したい場合は,ROLLBACKコマンドを実行してください。

そのほかの留意事項については,「17.4.1 ERASE文」の「(4) 共通規則」を参照してください。