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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


14.2 コマンドの形式

 pdsdbexe 〔-u 認可識別子〔/パスワード〕〕
 
          〔-h ホスト名〕
 
          〔-n ポート番号〕
 
          〔-d {4V|SD}〕
●-u 認可識別子〔/パスワード〕

認可識別子:〜<識別子>((1〜30文字))

パスワード:〜<識別子>((1〜30文字))

HiRDBに接続する認可識別子とパスワードを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 認可識別子またはパスワードの文字列中に英小文字がある場合は,認可識別子およびパスワードを引用符( " )で囲んでください。また,-uオプションの指定値全体をアポストロフィ( ' )で囲んでください。

    (例)-u '"User01"/"Pswd01"'

    引用符で囲んで指定しないと,認可識別子およびパスワードの文字列はすべて英大文字と見なされます。例えば,「-u User01/Pswd01」と指定した場合,「-u USER01/PSWD01」と指定したと見なされます。

なお,このオプションを省略した場合(認可識別子およびパスワードの両方を省略した場合),pdsdbexeコマンドの開始時に認可識別子およびパスワードの入力要求があります。

また,認可識別子を指定してパスワードを省略した場合,pdsdbexeコマンドの開始時にパスワードの入力要求があります。

このときの認可識別子およびパスワードの指定形式については,「14.7.2(4)(a) コマンド入力画面でCONNECTコマンドを実行する場合」を参照してください。

●-h ホスト名

〜<識別子>((1〜511バイト))

接続先のHiRDBのホスト名を指定します。ホスト名の指定形式は,クライアント環境定義のPDHOSTと同じです。PDHOSTについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

このオプションを省略した場合,クライアント環境定義のPDHOSTの指定値が適用されます。そのため,PDHOSTの指定が省略されていると,pdsdbexeコマンドを実行した際にエラーとなります。

●-n ポート番号

〜<符号なし整数>((5,001〜65,535))

接続先のHiRDBのポート番号を指定します。

このオプションを省略した場合,クライアント環境定義のPDNAMEPORTの指定値が適用されます。そのため,PDNAMEPORTの指定が省略されていると,pdsdbexeコマンドを実行した際にエラーとなります。

PDNAMEPORTについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

●-d {4V|SD}

アクセス対象のSDBデータベースの種別を指定します。

4V:

SDBデータベース種別が4Vのデータベースにアクセスする場合に指定します。

SD:

SDBデータベース種別がSDのデータベースにアクセスする場合に指定します。

このオプションを省略した場合,4Vが仮定されます。

SDBデータベース種別によってDMLコマンドの形式が異なります。

-dオプションの指定値とDMLコマンドの対応を次の表に示します。

表14‒2 -dオプションの指定値とDMLコマンドの対応

項番

-dオプションの指定値

DMLコマンドの参照先

1

4V

14.4 DMLコマンド【4V FMB,4V AFM】」を参照してください

2

SD

14.5 DMLコマンド【SD FMB】」を参照してください

■pdsdbexeコマンドの指定例

次に示す条件でpdsdbexeコマンドを実行する場合の指定例を示します。

  • 認可識別子User01,パスワードPswd01でHiRDBに接続します。

  • 接続先のHiRDBのホスト名はhost01とします。

  • 接続先のHiRDBのポート番号は20000とします。

  • 操作対象のSDBデータベースの種別はSDとします。

     pdsdbexe -u '"User01"/"Pswd01"' -h host01 -n 20000 -d SD