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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


14.7.2 CONNECT(HiRDBへの接続)

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDBに接続します。

DISCONNECTコマンドを実行してHiRDBからの切り離しをしたあとに,HiRDBに再度接続する際にCONNECTコマンドを実行します。

(2) 指定形式

 CONNECT 〔認可識別子〔/パスワード〕 〔ホスト名/ポート番号〕〕;
注意事項

最後にセミコロン( ; )の指定が必要です。

(3) オペランドの説明

●認可識別子

〜<識別子>((1〜30文字))

HiRDBに接続する認可識別子を指定します。

認可識別子に英小文字を使用している場合は,認可識別子を引用符( " )で囲んでください。引用符で囲まないと,英小文字は英大文字と見なされます。

なお,認可識別子およびパスワードの指定を省略した場合,CONNECTコマンドの実行後,認可識別子およびパスワードの入力要求があります。

●パスワード

〜<識別子>((1〜30文字))

認可識別子のパスワードを指定します。

パスワードに英小文字を使用している場合は,パスワードを引用符( " )で囲んでください。引用符で囲まないと,英小文字は英大文字と見なされます。

なお,認可識別子を指定してパスワードを省略した場合,CONNECTコマンドの実行後,パスワードの入力要求があります。

●ホスト名

〜<識別子>((1〜511バイト))

接続先のHiRDBのホスト名を指定します。ホスト名の指定形式は,クライアント環境定義のPDHOSTと同じです。PDHOSTについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

次の条件に該当する文字列をホスト名に指定する場合は,ホスト名を引用符(")で囲んで指定してください。

  • 英小文字を指定する場合

  • 31バイト以上の文字列を指定する場合

  • 英字,数字,下線(_)以外を指定する場合

  • 先頭に英文字以外を指定する場合

なお,ホスト名およびポート番号の指定を省略した場合,pdsdbexeコマンドの引数に指定したホスト名とポート番号が適用されます。pdsdbexeコマンドの引数でもホスト名とポート番号を省略した場合は,クライアント環境定義のPDHOSTとPDNAMEPORTの指定値が適用されます。

PDHOSTおよびPDNAMEPORTについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

●ポート番号

〜<符号なし整数>((5,001〜65,535))

接続先のHiRDBのポート番号を指定します。

(4) 使用例

CONNECTコマンドを実行して,HiRDBに接続する手順を次に示します。

(a) コマンド入力画面でCONNECTコマンドを実行する場合

手順

  1. CONNECTコマンドを実行する

     CONNECT;
  2. 認可識別子とパスワードを指定する

     user-id:"User01"  ←認可識別子を指定して,[Enter]キーを押します。
     "User01"
     password:         ←パスワードを指定して,[Enter]キーを押します。
    • 入力したパスワードは表示されません。

    • 認可識別子またはパスワードに英小文字がある場合は,引用符( " )で囲んでください。

    • 認可識別子およびパスワードは,入力行の先頭から指定してください。

    • パスワードの指定は省略できません。

      参考
      • 1.の手順で,認可識別子およびパスワードを指定した場合は,上記の認可識別子およびパスワードの入力要求は表示されません。

      • 1.の手順で,認可識別子だけを指定した場合は,パスワードの入力要求だけが表示されます。

  3. HiRDBに接続したことを確認する

     CONNECT INFORMATION
       SERVER NAME "fes01"
       PROCESS ID                      : 31615
       CONNECT NUMBER                  : 5
     KFPB64050-I CONNECT command processing completed

    HiRDBに接続すると,上記のメッセージが表示されます。

    CONNECT INFORMATIONには,次の情報が表示されます。

    • SERVER NAME:接続したサーバ名が表示されます。

    • PROCESS ID:接続したサーバプロセスのIDが表示されます。

    • CONNECT NUMBER:コネクト通番が表示されます。

■ホスト名およびポート番号を指定する場合

ホスト名およびポート番号を指定する場合のCONNECTコマンドの指定例を次に示します。

(例)

認可識別子User01,パスワードPswd01でHiRDBに接続します。接続先HiRDBのホスト名はhost1で,ポート番号は20000です。

 CONNECT "User01"/"Pswd01" "host1"/20000;
注意事項

英小文字を指定する場合は,引用符(")で囲んでください。囲まないと,英小文字は英大文字と見なされます。

(b) ファイルに記述したCONNECTコマンドをリダイレクトで実行する場合

ファイルに記述したCONNECTコマンドをリダイレクトで実行する場合,次のどちらかの形式でCONNECTコマンドを記述してください。

(例)

認可識別子User01,パスワードPswd01でHiRDBに接続します。

  • その1

     CONNECT "User01"/"Pswd01";
  • その2

     CONNECT;
     "User01"  ←認可識別子を記述します(最後に改行が必要)。
     "Pswd01"  ←パスワードを記述します(最後に改行が必要)。

認可識別子またはパスワードに英小文字がある場合は,引用符( " )で囲んでください。

その2の形式で記述する場合,認可識別子およびパスワードは,入力行の先頭から記述してください。