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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


13.4.2 注意事項

〈この項の構成〉

(1) 実行環境に関する注意事項

  1. 標準出力または標準エラー出力へのメッセージ出力が抑止されている環境でpdsdbrogコマンドを実行しないでください。pdsdbrogコマンドの実行中は,標準出力に経過メッセージが出力されます。また,エラーの発生時には,標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます。そのため,標準出力または標準エラー出力へのメッセージ出力が抑止されている環境でpdsdbrogコマンドを実行した場合,メッセージの出力待ちでpdsdbrogコマンドが無応答状態になったり,pdsdbrogコマンドが異常終了したりするおそれがあります。

    なお,標準出力および標準エラー出力に出力するメッセージの順番や数は,メッセージログファイルやsyslogfileに出力されるメッセージの順番や数と一致しないことがあります。メッセージの順番や数を正確に把握したい場合は,メッセージログファイルまたはsyslogfileに出力されたメッセージを確認してください。

  2. pdsdbrogコマンドをキャンセルする場合は,pdcancelコマンドを実行してください。pdsdbrogコマンドのキャンセルに,OSのkillコマンドを使用しないでください。killコマンドでpdsdbrogコマンドをキャンセルすると,ユニットが異常終了するおそれがあります。

  3. OSがサポートしていない文字コードは使用できません。pdsdbrog制御文にASCIIコード以外の文字がある場合は,pdsdbrog制御文に記述する文字コード,LANG環境変数に設定した文字コード,およびpdsetupコマンドで指定した文字コードを合わせる必要があります。文字コードが合っていない場合は,pdsdbrogコマンドがエラーになることがあります。

  4. アンロードの際は,PACKED DECIMAL FIXED型の符号部は変換されません。PACKED DECIMAL FIXED型の符号部はデータロードの際に変換されます。

(2) 系切り替え機能を使用している場合の注意事項

アンロードデータファイルは通常ファイルとして作成されるため,アンロードの実行中に系切り替えが発生するとOSのI/Oバッファが無効になり,アンロードデータファイルの内容が保証されなくなります。そのため,アンロードの実行中に系切り替えが発生した場合は,系が切り替わったあとにアンロードを再実行してください。

(3) pdsdbrogコマンドとpdrorgコマンドとの仕様差について(参考)

アンロードを実行する次の2つのコマンドは,コマンドの実行時にBES名とRDエリア名を指定しますが,指定の組み合わせが同じであっても,コマンドの実行可否が異なることがあります。

例えば,横分割しているSDBデータベースのレコードをアンロードする場合,pdsdbrogコマンドの実行時にサーバ名(serverオペランド)を指定してRDエリア名(areaオペランド)を省略すると,エラーになります。

一方,横分割している表のデータをアンロードする場合,pdrorgコマンドの実行時にサーバ名(unload文)を指定してRDエリア名(-rオプション)を省略してもエラーになりません。各コマンドのオプション,制御文の説明を確認してからデータロードを実行するようにしてください。pdrorgコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。