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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


12.1.1 データロード

pdsdbdefコマンドで定義したデータベースにレコードを格納し,インデクスを作成します。この機能をデータロードといいます。データロードには,次の表に示す2種類があります。

表12‒1 データロードの種類

データロードの種類

説明

初期データロード

environment文のpurgeオペランドにyesを指定して実行するデータロードのことです。この場合,格納済みのレコードを削除してから,データロードが実行されます。

追加データロード

environment文のpurgeオペランドにnoを指定するか,またはpurgeオペランドを省略して実行するデータロードのことです。この場合,格納済みのレコードは削除されません。入力データファイルのデータが追加でデータロードされます。

追加データロードは,4V FMBまたはSD FMBのSDBデータベースの場合に実行できます。

データロードの概要を次の図に示します。

図12‒1 データロードの概要

[図データ]

注※

更新可能なオンライン再編成を実行する場合に必要となるRDエリア,および作成されるファイルです。

[説明]
  • 入力データファイル中のレコードをデータベースに格納します。

  • インデクスに関する情報がインデクス情報ファイルに出力され,ソート用ワークファイルでインデクスのデータをソートしてインデクスが作成されます。

  • 更新可能なオンライン再編成を実行する場合,追い付き反映キー対応表に登録する情報を中間ファイルに一時的に出力します。その後,追い付き反映キー対応表にデータが登録されます。

SDBデータベース定義のDBLODUTL句にUSEを指定したデータベースに対してだけデータロードを実行できます。

〈この項の構成〉

(1) データロードの際に準備するファイル

データロードを実行する前に,次のファイルを準備しておきます。これらのファイルは通常ファイル上に作成してください。

(2) データロードの際に準備するRDエリア【4V FMB】

更新可能なオンライン再編成を実行する前に,次のRDエリアを準備しておきます。

詳細については,「5.13.3(6) 追い付き反映キー対応表,追い付き状態管理表を格納するRDエリアの作成(pdmodコマンド)」を参照してください。

(3) データロードの際に作成されるファイル

データロードの際,HiRDB/SDは次に示すファイルを作成します。これらのファイルは通常ファイル上に作成されます。

(4) インデクスの作成モードの選択

データロードを実行する際,インデクスの作成方法(作成モード)を選択します。次に示すどちらかのモードを選択してください。

インデクス一括作成モードを選択した場合,すべてのレコードの格納処理が完了したあとに,まとめてインデクスが作成されます。インデクス更新モードを選択した場合,1レコードを格納するたびにそのレコードのインデクスが作成されます。

ポイント

通常は,性能面で優れているインデクス一括作成モードを選択してください。ただし,データロード時にシーケンシャルインデクスのキー値の重複が検出された場合(KFPB63481-Eメッセージが出力された場合)は,インデクス更新モードでデータロードを再実行してください。

理由:

インデクス一括作成モードでデータロードを実行した場合,シーケンシャルインデクスのキー値の重複情報が論理エラー情報として出力されないため,どのキー値が重複しているのかを特定できません。一方,インデクス更新モードでデータロードを実行した場合,シーケンシャルインデクスのキー値の重複情報が論理エラー情報として出力されるため,どのキー値が重複しているのかを特定できます。

pdsdblod制御文のload文のidxmodeオペランドでインデクスの作成モードを選択します。

(5) SDBデータベースが横分割されている場合のデータロード

SDBデータベースが複数のRDエリアに横分割されている場合のデータロードについて説明します。

(6) 一連番号の扱い

一連番号は入力データ順に自動的に1から採番され,付与されます。

(7) 追加データロード【4V FMB,SD FMB】

格納されていないデータベースキーを持つルートレコードのファミリ単位で追加データロードができます。