9.3.3 SDB用UAP環境定義の文法規則
SDB用UAP環境定義の文法規則は,HiRDBシステム定義の文法規則に従います。HiRDBシステム定義の文法規則については,マニュアル「HiRDB システム定義」の「HiRDBシステム定義を記述するときの文法規則」を参照してください。
ここでは,SDB用UAP環境定義特有の文法規則について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 1オペランドの継続行数の最大値
1オペランドの継続行数の最大値は2,000となります。1オペランドの継続行数とは,継続記号の\で継続する行数を意味しています。継続行数の数え方の例を次に示します。
(例)
subschema \ ←継続行数1 -s sdb01 \ ←継続行数2 -t record01 \ ←継続行数3 -e exclusive \ ←継続行数4 -a update ←継続行数5
上記の例の場合,1オペランドの継続行数は5となります。
(2) 1オペランドの文字列数の最大値
1オペランドの文字列数の最大値は2,000となります。
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1オペランドの文字列数の数え方
1オペランドの文字列数とは,半角空白またはタブで区切られた文字列の数を意味しています。1オペランドの文字列数の数え方の例を次に示します。
(例)
上記の例の場合,1オペランドの文字列数は3となります。
なお,コンマ( , )は,文字列の区切りとは見なされません。コンマを使用した場合の文字列数の数え方の例を次に示します。
(例)
上記の例の場合,1オペランドの文字列数は5となります。
rd01,rd02,rd03は,半角空白またはタブで区切られていないため,同じ文字列と見なされます。
rd04とrd05は,半角空白またはタブで区切られているため,異なる文字列と見なされます。
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文字列の区切りと見なされないケース
半角空白またはタブを引用符( " )で囲んだ場合,半角空白とタブは文字列の区切りとは見なされません。半角空白またはタブを引用符で囲んだ場合の文字列数の数え方の例を次に示します。
(例)
上記の例の場合,1オペランドの文字列数は3となります。
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文字列と見なされないケース
行の末尾の継続記号である\,およびコメント(#を含んだ行の末尾までの文字)は,文字列数に数えません。
(3) オプションの重複指定の禁止
SDB用UAP環境定義のオプションを重複指定できません。エラーとなる例を次に示します。
(例)
subschema -s sdb01 -s sdb02 -t RECA -e shared -a retrieve
上記の例では,-sオプションが重複して指定されているため,エラーになります。
(4) 2つのマイナス記号の使用禁止
SDB用UAP環境定義では,"--"は指定できません。
- 参考
-
コマンド引数にマイナス記号を指定する場合,オプションの終わりに2つのマイナス記号"--"を記述すると,"--"以降をコマンド引数として解釈する製品があります。SDB用UAP環境定義では該当しません。
-2をオプションではなく,コマンド引数として指定する例(エラーとなる例)を次に示します。
(例)
subschema -s sdb01 -- -2
(5) 改行コードCRLFが指定できる
改行コードに,LF(X'0A')だけでなく,CRLF(X'0D0A')も指定できます。
- 参考
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そのほかのHiRDBシステム定義は,プラットフォームがLinuxの場合,CRLFを指定できません。