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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


5.7.4 SDBデータベースの定義追加

SDBデータベースの定義追加の手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) データベース定義を作成する

定義追加するSDBデータベースのSDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義を作成します。SDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義については,次の個所を参照してください。

(2) SDBディクショナリ情報を追加する

pdsdbdefコマンドで*ENTRY DICTIONARY文を実行し,定義追加するSDBデータベースのSDBディクショナリ情報をディクショナリ表に追加します。*ENTRY DICTIONARY文には,(1)で作成したSDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義を指定します。

注意事項
  • pdsdbdefコマンドを実行する際,SDB定義文に*CHECK DICTIONARY文(データベース定義のチェック)も必ずあわせて指定してください。

    *ENTRY DICTIONARY文と*CHECK DICTIONARY文を別々に実行した場合,*CHECK DICTIONARY文の実行時にデータベース定義の不整合が検知されると,不整合が検知されたSDBディクショナリ情報を*DELETE DICTIONARY文で削除する必要が生じます。しかし,*DELETE DICTIONARY文を実行した場合,HiRDBを再起動する必要があるため,*ENTRY DICTIONARY文とあわせて*CHECK DICTIONARY文を必ず指定するようにしてください。

  • pdsdbdefコマンドを実行する際,-iオプションは指定しないでください。-iオプションを指定すると,HiRDBの再起動が必要になります。

*CHECK DICTIONARY文を指定した場合,データベース定義の指定内容に不整合があると,エラーメッセージが出力されます。また,このときSDBディクショナリ情報はディクショナリ表に追加されません。エラーがなくなるまで,(2)の作業を繰り返してください。

なお,1回のpdsdbdefコマンドで,複数のSDBデータベースのSDBディクショナリ情報を追加できます。

SDB定義文の参照先を次に示します。

(3) SDBディレクトリ情報を追加する

pdsdbdefコマンドで*ENTRY DIRECTORY文を実行し,SDBディレクトリ情報を追加します。

注意事項
  • (2)の作業で,複数のSDBデータベースのSDBディクショナリ情報を追加した場合,*ENTRY DIRECTORY文によるSDBディレクトリ情報の追加は,1回のpdsdbdefコマンドで実行してください。

    pdsdbdefコマンドを複数回実行した場合,何回目かのpdsdbdefコマンドでエラーが発生すると,一部のSDBディレクトリ情報については作成が完了し,一部のSDBディレクトリ情報については未作成の状態になります。この場合,未作成状態のSDBディレクトリ情報を再度作成する必要があります。このため,*ENTRY DIRECTORY文によるSDBディレクトリ情報の追加は,1回で行う運用を推奨します。

  • pdsdbdefコマンドを実行する際,-iオプションは指定しないでください。-iオプションを指定すると,HiRDBの再起動が必要になります。

*ENTRY DIRECTORY文については,「11.4.6 *ENTRY DIRECTORY文(SDBディレクトリ情報の追加)」を参照してください。