4.9.4 クライアント環境定義の作成
次に示すオペランドを指定したクライアント環境定義を,UAPグループごとに作成してください。
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PDSDBUAPFILE
このオペランドには,SDB用UAP環境定義ファイルの名称を指定します。
このオペランドの指定は必須となります。
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PDSDBUAPDIR
このオペランドには,SDB用UAP環境定義ファイルを格納するディレクトリ名を指定します。$PDCONFPATH/pdsdbuapenv下に作成したディレクトリ名を指定します。
「4.9.3(1) $PDCONFPATH/pdsdbuapenvディレクトリの作成」で,$PDCONFPATH/pdsdbuapenv下にディレクトリを作成した場合に,このオペランドを指定してください。
PDSDBUAPFILEオペランドおよびPDSDBUAPDIRオペランドの詳細については,「16.3.1(4) SDBデータベースを操作するAPIまたはDMLの実行時にだけ指定できるクライアント環境定義」を参照してください。
クライアント環境定義のPDSDBUAPFILEオペランドおよびPDSDBUAPDIRオペランドの指定例を次に示します。
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例1
$PDCONFPATH/pdsdbuapenv下に格納しているSDB用UAP環境定義ファイル(uapenv01)をUAPに適用する場合の,クライアント環境定義の指定例を次に示します。
PDSDBUAPFILE=uapenv01
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例2
$PDCONFPATH/pdsdbuapenv/system01下に格納しているSDB用UAP環境定義ファイル(uapenv01)をUAPに適用する場合の,クライアント環境定義の指定例を次に示します。
PDSDBUAPFILE=uapenv01 ...1 PDSDBUAPDIR=system01 ...2
[説明]
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SDB用UAP環境定義ファイルのファイル名を指定します。
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SDB用UAP環境定義ファイルを格納したディレクトリ名を指定します。$PDCONFPATH/pdsdbuapenv下のディレクトリ名を指定します。
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- ■24時間連続稼働のシステムの場合
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OpenTP1環境下の場合,クライアント環境定義を変更すると,ユーザサーバの再起動が必要になります。そのため,24時間連続稼働するシステムの場合は,0バイトのSDB用UAP環境定義ファイルを作成しておくか,またはコメントだけを記述したSDB用UAP環境定義ファイルを作成しておくことを推奨します。このあらかじめ作成しておいたSDB用UAP環境定義ファイルの名称と格納ディレクトリを,クライアント環境定義のPDSDBUAPFILEとPDSDBUAPDIRに指定しておいてください。
このように準備しておくと,システムの稼働後にSDB用UAP環境定義を使用することになっても,クライアント環境定義の変更が不要になります。そのため,ユーザサーバの再起動が不要になります。
SDB用UAP環境定義の変更方法については,「5.10.1 SDB用UAP環境定義の変更方法【SD FMB】」を参照してください。