Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.10.3 データベースの更新ログ取得方式による運用方法の違い

データベースの更新ログ取得方式が異なると,次に示す運用方法が異なります。

〈この項の構成〉

(1) UAPが異常終了したときのHiRDB/SDの処理とユーザの処置

UAPが異常終了したときのHiRDB/SDの処理とユーザの処置を次の表に示します。

表2‒47 UAPが異常終了したときのHiRDB/SDの処理とユーザの処置

データベースの更新ログ取得方式

HiRDB/SDの処理

ユーザの処置

ログ取得モード

更新したRDエリアの状態をUAP実行前の状態または異常終了直前に取得した同期点までロールバックします。

UAP実行前の状態にロールバックされた場合は,UAPを再実行してください。異常終了直前に取得した同期点までロールバックされた場合は,同期点以降の処理を実行してください。

ログレスモード

ロールバックしません。更新したRDエリアを障害閉塞ログレス閉塞)します。RDエリアの内容は破壊されます。

UAP実行前に取得したバックアップを入力情報として,データベース回復ユティリティ(pdrstr)でRDエリアを回復してください。その後,UAPを再実行してください。

(2) データベースを回復できる時点

データベース回復ユティリティ(pdrstr)を使用してデータベースを回復できる時点を次の表に示します。

表2‒48 データベースを回復できる時点

データベースの更新ログ取得方式

データベースを回復できる時点

ログ取得モード

バックアップ取得時点またはバックアップ取得時点以降の任意の同期点

ログレスモード

バックアップ取得時点