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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.9.8 SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能【SD FMB】

SDB用UAP環境定義の指定によって,ページまたはサブページに排他を掛けないでレコードの検索および位置指示子の位置づけを実行できます。この機能をSDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能といいます。

SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能は,次の指定をしてレコードの検索,または位置指示子の位置づけを実行した場合に適用されます。

SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能が適用されると,ページまたはサブページに対して排他を掛けないため,排他自動解除機能は適用されません。

SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能は,SD FMBのSDBデータベースの場合に適用されます。

〈この項の構成〉

(1) SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能の適用条件

SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能は,レコードを参照した時点での,データの整合性を重視しない検索で使用するようにしてください。

(2) SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能で排他を掛けない資源

SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能で排他を掛けない資源は,レコードを格納するデータページ(ページまたはサブページ)だけです。それ以外の上位の排他資源については,「表2-37 排他制御のモードの組み合わせの例(SD FMBのSDBデータベースの場合)」に従って排他が掛けられます。

(3) SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能を適用する際の留意事項

SDB用UAP環境定義の指定による無排他検索機能を適用する際の留意事項を次に示します。