2.6.1 親レコードと子レコードの近傍配置
ここでは親レコードと子レコードの近傍配置について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 基準レコード,基準ページ
HiRDB/SDは,基準とするレコードから,レコードを格納する位置を決定します。基準とするレコードを基準レコードといいます。
基準レコードは,格納するレコードのPRIORポインタが指すレコードになります。親子集合の場合は,1件目の子レコードに対する基準レコードは,親レコードとなります。なお,ルートレコードは基準レコードを持ちません。
基準レコードの例を次の図に示します。
基準レコードが格納されているページを基準ページといいます。HiRDB/SDでは,基準ページおよびその近傍のページにレコードを格納することで,親子集合内のレコード群を近傍に配置して格納できます。基準ページへの格納の例を次の図に示します。
(2) ページ間の関連づけとファミリ内接続ページ
HiRDB/SDでは,同一のルートレコード下のレコードをファミリといい,ファミリを格納するページを関連づけて管理します。関連づけられたページをファミリ内接続ページといいます。ページ間の関連づけとファミリ内接続ページの例を次の図に示します。
HiRDB/SDは,確保した空きページにレコードを格納する際に,ページ間を関連づけることによって,基準ページとレコードを格納するページをファミリ内接続ページとして組み入れます。
なお,ファミリ内の事前割り当てページは,すべてファミリ内接続ページ群として管理されます。事前ページ割り当て機能を適用している場合の,ページ間の関連づけとファミリ内接続ページの例を次の図に示します。