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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.6.1 親レコードと子レコードの近傍配置

ここでは親レコードと子レコードの近傍配置について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 基準レコード,基準ページ

HiRDB/SDは,基準とするレコードから,レコードを格納する位置を決定します。基準とするレコードを基準レコードといいます。

基準レコードは,格納するレコードのPRIORポインタが指すレコードになります。親子集合の場合は,1件目の子レコードに対する基準レコードは,親レコードとなります。なお,ルートレコードは基準レコードを持ちません。

基準レコードの例を次の図に示します。

図2‒55 基準レコードの例

[図データ]

基準レコードが格納されているページを基準ページといいます。HiRDB/SDでは,基準ページおよびその近傍のページにレコードを格納することで,親子集合内のレコード群を近傍に配置して格納できます。基準ページへの格納の例を次の図に示します。

図2‒56 基準ページへの格納の例

[図データ]

(2) ページ間の関連づけとファミリ内接続ページ

HiRDB/SDでは,同一のルートレコード下のレコードをファミリといい,ファミリを格納するページを関連づけて管理します。関連づけられたページをファミリ内接続ページといいます。ページ間の関連づけとファミリ内接続ページの例を次の図に示します。

図2‒57 ページ間の関連づけとファミリ内接続ページの例

[図データ]

HiRDB/SDは,確保した空きページにレコードを格納する際に,ページ間を関連づけることによって,基準ページとレコードを格納するページをファミリ内接続ページとして組み入れます。

なお,ファミリ内の事前割り当てページは,すべてファミリ内接続ページ群として管理されます。事前ページ割り当て機能を適用している場合の,ページ間の関連づけとファミリ内接続ページの例を次の図に示します。

図2‒58 事前ページ割り当て機能を適用している場合の,ページ間の関連づけとファミリ内接続ページの例

[図データ]