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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.4.1 SDBデータベースの定義の種類

SDBデータベースの定義には,SDBデータベース定義とSDBデータベース格納定義の2つの定義があります。それぞれの定義内容を次の表に示します。

表2‒10 SDBデータベースの定義の種類と定義内容

SDBデータベースの定義の種類

定義内容

SDBデータベース定義

SDBデータベース定義には,SDBデータベースの論理構造を定義します。データ操作の対象となるレコードの構成やレコード間の親子関係などを定義します。

SDBデータベース定義の詳細については,「11.HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)」を参照してください。

SDBデータベース格納定義

SDBデータベース格納定義には,SDBデータベースの格納構造を定義します。インデクスの構成要素や親子関係を実現するためのポインタなどを定義します。

SDBデータベース格納定義の詳細については,「11.HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)」を参照してください。

上記の表に示す2つの定義を作成してHiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)を実行すると,SDBデータベースが定義されます。このとき,次の表に示す2つの情報が作成され,ディクショナリ表に格納されます。HiRDB/SDはこれら2つの情報でSDBデータベースの定義情報を管理します。

表2‒11 HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)実行時に出力される情報

定義情報の種類

内容

SDBディクショナリ情報

ユーザが定義したSDBデータベースの定義情報を,ユーザが記述した形式に近い状態で保持したものです。

SDBディレクトリ情報

SDBデータベースのSDBディクショナリ情報を,HiRDB/SDが解釈しやすい形式に変換したものです。

ディクショナリ表に格納される情報の詳細については,「付録B ディクショナリ表」を参照してください。