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HiRDB XML拡張機能 HiRDB XML Extension Version 10


4.1.1 抽象データ型関数を使用したXMLデータの操作

XML Extensionの抽象データ型関数とは,XML Extensionが提供する全文検索機能を利用するためのインタフェース関数です。

ここでは,XML Extensionの提供する抽象データ型関数の操作について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 抽象データ型関数の種類

XML型のデータ(文書)に対するインタフェースとして,次の2種類の抽象データ型関数を提供しています。

抽象データ型関数をSQL文中に記述することで,XML型のデータ(文書)にアクセスできます。SQLの記述形式については,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」を参照してください。

(2) XML Extensionが提供する抽象データ型関数の一覧

XML Extensionが提供する抽象データ型関数の一覧を次の表に示します。

表4‒1 XML Extensionの抽象データ型関数一覧

用途

関数名

機能

データ

出力用

extracts

登録した文書データを出力します。出力する形式には,次の2種類あります。

  • ESIS-B出力

  • XML出力

全文検索用

contains

全文検索条件式に一致する文書データを検索します。全文検索条件式には,次の6種類あります。

  • 単純文字列指定

  • 異表記展開指定

  • 同義語展開指定

  • 近傍条件指定

  • AND/OR論理条件

  • 構造名指定による検索範囲の指定

contains_with_score

全文検索条件式に一致する文書データを検索します。

score

contains_with_score関数で検索した文書のスコア値を取得します。検索条件に一致した文書ほどスコア値が高くなります。