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データベース抽出・反映サービス機能 HiRDB Dataextractor Version 10


6.1.2 xtrepSコマンド

〈この項の構成〉

(1) 機能

指定された抽出対象の表のデータを抽出して,反映対象の表に反映します。

また,オペランドの指定によって,指定された抽出対象の表のデータを抽出して,ファイルを作成します。

(2) 実行者

SQL Serverにユーザ登録されている必要があります。

(3) 実行するサーバマシン

ODBCを使用してSQL Serverに接続できるマシンでコマンドを実行します。

(4) 形式

xtrepS 〔−r 〔スキーマ名.〕表識別子〕
      〔−R 〔{bin|dat}〕〔,セパレータ文字〕〕
      〔−o 〔{出力ファイル名|出力ディレクトリ名}
           〔,{出力ファイル名|出力ディレクトリ名}〕…〕〕
      〔−O 〔{出力ファイル名|出力ディレクトリ名}
           〔,{出力ファイル名|出力ディレクトリ名}〕…〕〕
      〔−y〕
      〔−j RDエリア名〕
      〔−h 反映先ホスト名〕
      〔−H シングルサーバのホスト名またはシステムマネジャのホスト名
        〔,フロントエンドサーバのホスト名またはバックエンドサーバのホスト名〕〕
      〔−p ポート番号〕
      〔−f フロントエンドサーバ名またはバックエンドサーバ名〕
      〔−d〕
      〔−i インデクス作成方法〕
      〔−I 〔pdload制御情報環境変数名〕
          〔,pdloadコマンドライン情報環境変数名〕
          〔,pdload制御情報ファイルsource文情報環境変数名〕〕
      〔−l ログ取得方式〕
      〔−L 反映情報ファイル名〕
      〔−n 一括出力ページ数〕
      〔−z〕
      〔−e エラーログファイル名〕
      〔−m 経過メッセージ出力間隔〕
      〔−s 列名記述ファイル名〕
      〔−w 表式記述ファイル名〕
      〔−v ナル値情報ファイル名〕
      〔−b LOB入力ファイル格納用ディレクトリ名〕
      〔−q エラーデータファイル名〔,出力行数〕〕
      〔−x シェルスクリプトファイル名〕
      〔−a 個別環境セクション名〕
      {〔スキーマ名.〕表識別子|表式記述ファイル名}

(5) オプション

xtrepSコマンドのオプションは基本的にはxtrepコマンドと同じです。

ここでは,xtrepSコマンド固有のオプションと,意味が変わるものについて説明します。

その他のオプションについては「4.2.2(4) 形式」,および「付録B.5 コマンドの指定方法」を参照してください。

−L 反映情報ファイル名 〜<パス名>((1〜255けた))

反映情報ファイルを,絶対パス名で指定します。

次の場合は指定が必要です。

  • 抽出したデータのデータ型を変換する場合

  • 抽出したデータの長さを変更する場合

反映情報ファイルでの指定方法については,「6.1.4(3) 反映情報ファイル」を参照してください。

SQL Server抽出時に排他制御をする場合

SQL Server抽出時に排他制御をする場合,表式記述ファイルにWITH句を記述してください。xtrepおよびxtrepOコマンドで指定できる-gオプションは,xtrepSコマンドでは指定できません。表式記述ファイルについては,「6.1.4(2) 表式記述ファイル」を参照してください。

(6) xtrepSコマンドのオプション組み合わせ

xtrepSコマンドのオプションは,データの抽出後に実行する機能によって,指定できるオプションが異なります。抽出したデータを表に反映する場合は−Rオプションを省略します。ファイルだけを作成して表に反映しない場合は−Rオプションを指定します。

xtrepSコマンドのオプションの組み合わせを,次の表に示します。

表6‒1 xtrepSコマンドのオプションの組み合わせ

オプション

実行する機能

指定形式

指定内容

反映機能

ファイル作成機能

−r

反映対象の表名

×

−R

ファイルの作成

−o

出力ファイル名またはディレクトリ名

(削除しない場合)

−O

出力ファイル名またはディレクトリ名

(削除する場合)

×

−y

上書きの可否

−j

格納対象のRDエリア名

×

−h

処理対象のホスト名

−H

反映対象のホスト名(抽出側のホストと反映側のホストが異なるLANで構成されている場合)

×

−p

処理対象のポート番号

−f

転送先のFESまたはBES

×

−d

格納方式(pdloadの指定値)

×

−i

インデクス作成方式(pdloadの指定値)

×

−I

pdload制御情報環境変数名

pdloadコマンドライン情報環境変数名

pdload制御情報ファイルsource文情報環境変数名

×

−l

ログ取得方式(pdloadの指定値)

×

−L

反映情報ファイル名

−n

一括出力ページ数(pdloadの指定値)

×

−z

0バイト文字の格納(pdloadの指定値)

×

−e

エラーログファイル名

−m

経過メッセージ出力間隔

−s

列名記述ファイル名

−w

表式記述ファイル名

−v

ナル値情報ファイル名

−b

LOB入力ファイル格納用ディレクトリ名

−q

エラーデータファイル名,出力行数

×

−x

シェルスクリプトファイル名

×

−a

個別環境セクション名

抽出対象の表名

(凡例)

●:このオプションの指定で実行する機能を選択します。

−:表への反映時には指定しません。−Rオプションを指定した場合は,ファイル作成機能を実行して,表には反映しません。

○:必ず指定します(省略すると,JXU7300Eメッセージを出力してエラーになります)。

△:省略できます。

×:指定できません(指定すると,JXU7306EまたはJXU7307Eメッセージを出力してエラーになります)。

注※

指定形式を次に示します。

環境変数XTSQLが0または省略時

〔スキーマ名.〕表識別子

環境変数XTSQLが1の場合

表式記述ファイル名