3.4.5 出力ファイルの作成
xtrepコマンドでのオプションの指定によって,pdloadを起動する前に抽出したデータをファイルに出力できます。このファイルを出力ファイルと呼びます。作成する出力ファイルの形式は,バイナリ形式です。バイナリ形式の詳細については,「表4-15 列データの記述形式(バイナリ形式)」を参照してください。
出力ファイルへの出力は,−oオプションまたは−Oオプションで指定します。表への格納後の出力ファイルの処理方法によって,−oオプションまたは−Oオプションのどちらかを指定します。出力ファイルの処理方法には,次の2種類があります。
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表への格納後に出力ファイルを保存する(−oオプション)
反映処理終了後に出力ファイルを保存する場合は,−oオプションを指定します。この場合,作成した出力ファイルを反映処理終了後も削除しません。このため,作成した出力ファイルをバックアップとして利用できます。障害発生時などに,作成した出力ファイルを基にHiRDBの表を再作成したい場合は,HiRDBのデータベース作成ユティリティを使用してください。
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表への格納後に出力ファイルを削除する(−Oオプション)
反映処理終了後に出力ファイルを削除したい場合は−Oオプションを指定します。
抽出した列にBLOB列がある場合は,出力ファイルとは別にLOB入力ファイルが作成されます。LOB入力ファイルはLOBデータ単位に作成されます。LOB入力ファイルを格納するためのディレクトリは,−bオプションで指定できます。反映処理終了後のLOB入力ファイルの処理方式も,−oオプションまたは−Oオプションで決定します。なお,環境変数XTLOBKINDの指定によって,LOB入力ファイルを作成しないで,BLOB列のデータをBLOB列以外のデータと同一の出力ファイルに格納することもできます。
出力ファイルおよびLOB入力ファイルの作成時に,すでに作成対象のファイルがある場合に上書きしてもよいかどうかを−yオプションで指定します。作成対象のファイルがすでに存在する場合,−yオプション指定時はすでにあるファイルを削除してからデータをファイルに出力します。−yオプション省略時はメッセージを出力して処理を終了します。
出力ファイルおよびLOB入力ファイルは,反映側HiRDBの次のサーバのホストに作成されます。
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HiRDB/シングルサーバの場合
シングルサーバのあるサーバ
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HiRDB/パラレルサーバの場合
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−fオプション指定時
−fオプションで指定したフロントエンドサーバ(FES)またはバックエンドサーバ(BES)。
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−fオプション省略時
表単位の格納の場合は,HiRDBのシステム共通定義(pdsys)のpdstartコマンドで指定した最初のFESのサーバ。
RDエリア単位の格納の場合は,データを格納するRDエリアのあるバックエンドサーバ(BES)。
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