Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


付録A.2 HiRDBの機能とDatareplicatorでのサポート状況

HiRDBがサポートしている機能のうち,Datareplicatorの動作に影響がある機能とDatareplicatorでのサポート状況を,次の表に示します。

なお,次の表はHiRDB 08-03及びDatareplicator 08-02時点の状況です。最新の情報については,次のサイトで公開しているオンラインマニュアルを参照してください。

http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/manual/common/hirdb.htm

表A‒2 HiRDBの機能とDatareplicatorでのサポート状況

HiRDBの機能

サポートしているDatareplicatorのバージョン※1

サポートしていないバージョンのDatareplicatorを使用した場合の動作

連動対象とする表の構成

CREATE TABLE

FIX

抽出側:02-00以降

(HiRDBは03-03以降)

反映側:01-00以降

SHARE

抽出側:02-00以降

反映側:07-01以降

反映処理でSQL実行エラーとなります。

SUPPRESS DECIMAL

抽出側:03-00以降

抽出側DBとは異なる値が,反映側DBに反映されます。

反映側:01-00以降

WITHOUT ROLLBACK

抽出側:08-02以降

抽出側DBと反映側DBの内容が不整合となる場合があります。また,反映処理でSQL実行エラーとなる場合があります。

反映側:08-02以降

REFERENCES

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

(条件あり※2

条件を満たしていない場合,反映処理でSQL実行エラーとなります。

ARRAY

抽出側:05-02以降

(HiRDBは05-05以降)

抽出側DBとは異なる値が,反映側DBに反映されます。

反映側:05-02以降

NO SPLIT

抽出側:05-02以降

抽出側DBとは異なる値が,反映側DBに反映されます。

反映側:01-00以降

CHARACTER SET

抽出側:08-03以降

抽出側DBとは異なる値が,反映側DBに反映されます。

反映側:08-03以降

ハッシュ分割した表に対して,意図していない反映処理が実行されます。

SUPPRESS

抽出側:03-00以降

抽出側DBとは異なる値が,反映側DBに反映されます。

反映側:01-00以降

COMPRESSED

抽出側:08-06以降

抽出側DBと反映側DBの内容が不整合となる場合があります。また,反映処理でSQL実行エラーとなる場合があります。

反映側:08-06以降

データ型

INTEGER

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

SMALLINT

DECIMAL

精度の最大値が29の場合

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

精度の最大値が38の場合

抽出側:08-03以降

反映側:08-03以降

FLOAT

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

SMALLFLT

CHARACTER

VARCHAR

NCHAR

NVARCHAR

MCHAR

MVARCHAR

DATE

TIME

(うるう秒を使用しない場合)

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

(うるう秒を使用する場合)

抽出側:02-00以降

反映側HiRDBが08-02より前の場合は,反映処理でSQL実行エラーとなります。

反映側:01-00以降

(HiRDBは08-02以降)

TIMESTAMP

抽出側:07-00以降

反映側:07-00以降

INTERVAL YEAR TO DAY

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

INTERVAL HOUR TO SECOND

BLOB

抽出側:02-01以降

反映側:02-01以降

hdeprepコマンドがエラーとなり,環境を構築できません。

BINARY

抽出側:07-00以降

反映側:07-00以降

抽象データ型

SGMLTEXT

抽出側:05-00以降

反映側:05-00以降

FREEWORD

抽出側:08-02以降

反映側:08-02以降

XML

抽出側:08-02以降

反映側:08-02以降

ユーザがCREATE TYPEで定義した抽象データ型

抽出側:未サポート

反映側:未サポート

hdeprepコマンドがエラーとなり,環境を構築できません。

定義長が256バイト以上の列を一つ以上持つインデクス

抽出側:未サポート

hdeprepコマンドがエラーとなり,抽出側の環境を構築できません。

反映側:01-00以降

トリガ

抽出側:07-00以降

反映側:07-00以降

連動対象とする表への操作

PURGE TABLE

分割されていない表,又は分割方法がサーバ内の横分割の表の場合

抽出側:04-00以降

(HiRDBは04-04以降)

抽出側HiRDBのバージョンが04-04より前であった場合,反映側DBに対してPurge tableが連動されません。

反映側:04-00以降

分割方法がサーバ間の横分割の表の場合

抽出側:未サポート

反映側DBに対してPurge tableが連動されません。

反映側:04-00以降

INSERT

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

UPDATE

BLOB型,又は32,001バイト以上のBINARY型を連結演算する場合

抽出側:06-01以降

反映側:06-01以降

抽出側DBとは異なる値が,反映側DBに反映されます。

BLOB型,又は32,001バイト以上のBINARY型を後方削除更新する場合

抽出側:08-01以降

反映側:08-01以降

抽出側DBとは異なる値が,反映側DBに反映されます。

上記以外の場合

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

DELETE

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

SQL文全般

USER

(抽出側DBへの更新値としてUSERを使用する。)

(反映側DBへの更新値としてUSERを使用する。)

抽出側:02-00以降

反映側:未サポート

抽出側DBの更新値と同じ値が反映されます。

CURRENT_DATE値関数

CURRENT_TIME値関数

(抽出側DBへの更新値としてCURRENT_DATE値関数,又はCURRENT_TIME値関数を使用する。)

(反映側DBへの更新値としてCURRENT_DATE値関数,又はCURRENT_TIME値関数を使用する。)

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

CURRENT_TIMESTAMP値関数

(抽出側DBへの更新値としてCURRENT_TIMESTAMP値関数を使用する。)

(反映側DBへの更新値としてCURRENT_TIMESTAMP値関数を使用する。)

抽出側:02-00以降

反映側:07-00以降

データ連動に影響するHiRDBの機能

空白変換機能

抽出側:02-00以降

反映側:05-03以降

ハッシュ分割した表に対して,意図していない反映処理が実行されます。

文字コード種別

sjis

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

euc

抽出側:02-00以降

反映側:01-02以降

反映環境を構築できません。

korea

抽出側:未サポート

反映側:未サポート

環境を構築できません。

lang-C

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

utf-8

UCS-2の範囲

抽出側:07-01以降

反映側:07-01以降

環境を構築できません。

UCS-4の範囲

抽出側:07-01以降

抽出環境を構築できません。

反映側:07-01以降

(抽出側DBと反映側DBの文字コード種別が異なる場合は未サポートです。)

4バイト以上の文字は,未定義文字に変換して反映されます。

chinese

抽出側:未サポート

反映側:未サポート

環境を構築できません。

系切り替え

HiRDBとDatareplicatorが同じサーバマシンで稼働する場合

モニタモード/

サーバモード/

ユーザサーバホットスタンバイ

IPアドレス引き継ぎあり

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

IPアドレス引き継ぎなし

抽出側:06-02以降

系切り替え発生時に,抽出側システムが動作しません。

反映側:01-00以降

高速系切り替え機能/

1:1スタンバイレス型系切り替え機能

抽出側:06-02以降

系切り替え発生時に,抽出側システムが動作しません。

反映側:01-00以降

影響分散スタンバイレス型系切り替え機能

抽出側:07-01以降

(Windows版は未サポート)

系切り替え発生時に,抽出側システムが動作しません。

反映側:01-00以降

NVMe over Fabricsによる複製ディスクを用いた系切り替え機能

抽出側:未サポート

系切り替え発生時に,抽出側システムが動作しません。

反映側:未サポート

系切り替え発生時に,反映側システムが動作しません。

HiRDBとDatareplicatorが異なるサーバマシンで稼働する場合

抽出側:未サポート

抽出環境を構築できません。

反映側:05-01以降

系切り替え発生後,HiRDBとの接続が切れ,反映処理が停止します。

リアルタイムSANレプリケーション

全同期方式/

全非同期方式/

ハイブリッド方式/

ログ同期方式

メインサイト

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

リモートサイト

抽出側:未サポート

更新情報が抽出されません。

反映側:01-00以降

DNS対応

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

連携用機能

Datareplicatorの反映トランザクション同期機能を使用する場合

抽出側:07-04以降

反映側:07-04以降

特に影響はありません。

Datareplicatorのデータ連動回復機能を使用する場合

表9-10 アンロードログファイルによるデータ連動回復をサポートするバージョンと製品の組み合わせ」を参照してください。

データ連動回復機能を使用できません。

インナレプリカ機能

カレントRDエリアへの更新だけを連動対象とする場合

抽出側:06-01以降

オリジナルRDエリア,及びすべてのレプリカRDエリアへの更新が連動対象となります。

反映側:01-00以降

オリジナルRDエリア,及びすべてのレプリカRDエリアへの更新を連動対象とする場合

抽出側:02-00以降

反映側:01-00以降

ユティリティ

pdload -d

抽出側:未サポート

反映側:未サポート

反映処理でSQL実行エラーとなります。又は,既存の行とpdloadで挿入した行が混在します。

pdload -lp

pdload -ln

抽出側:未サポート

更新情報が抽出されません。

反映側:01-00以降

pdrbal

抽出側:未サポート

追加となったバックエンドサーバからは抽出されません。

反映側:01-00以降

pdrorg -la

抽出側:未サポート

反映処理でSQL実行エラーとなります。又は,既存の行が二重に反映されます。

反映側:01-00以降

UAP実行環境

ログレスモード

抽出側:未サポート

更新情報が抽出されません。

反映側:01-00以降

PDCWAITTIME

PDSWAITTIME

抽出側:−

特に影響はありません。

反映側:未サポート

PDCWAITTIME,PDSWAITTIMEに0を指定した場合の動作で,反映側DBへSQLが実行されます。

(凡例)

−:未対応のバージョンはありません。

注※1

サポートバージョンが記載されている場合は,記載されているバージョン以降のすべてのバージョンで抽出,又は反映できます。ただし,条件が記載されている場合は,条件が優先されます。

注※2

反映方式がトランザクション単位反映方式であり,抽出側DBへの更新が,参照表,被参照表の順序で更新されている必要があります。