Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


10.4 要因コード一覧

ファイルの二重化に関するメッセージで表示される要因コード一覧を表10-3に,ログ入力エラーによるメッセージで表示される要因コード一覧を表10-4に,そのほかの要因コード一覧を表10-5に示します。

表10‒3 ファイルの二重化に関するメッセージの要因コード一覧

カテゴリ

エラー番号

内容

ユーザの対処

二重化定義解析

-1001

構文に誤りがあります。

二重化定義の構文を見直し,Datareplicatorを初期化してください。

-1002

論理ファイル名が重複しています。

-1003

論理ファイル名の指定に誤りがあります。

-1004

物理ファイル名が重複しています。

-1005

物理ファイル名の指定に誤りがあります。

-1007

二重化定義ファイル中に,エントリがありません。

-1008

行長が1,024バイトを超えました。

-1009

オペランド名が不正です。

二重化制御ファイル操作

-1101

データ連動用連絡ファイルに構成エラーがあります。

データ連動用連絡ファイルを二重化する場合には,論理ファイル名と物理ファイル名(A系,B系のどちらか)の名称を一致させてください。

-1102

二重化制御ファイルが壊れています。

Datareplicatorを初期化してください。

-1104

現バージョンと互換性のないバージョンの二重化制御ファイルにアクセスしました。

-1105

初期化時にシステム定義にfile_dupenvオペランドが指定されていましたが,二重化制御ファイルが存在しません。

-1106

初期化時にシステム定義にfile_dupenvオペランドが指定されていませんでしたが,二重化制御ファイルが存在します。

ファイル二重化機能を使用しない場合には,二重化制御ファイルを削除した後,Datareplicatorを初期化してください。

-1107

物理ファイルにUNIXファイルとキャラクタスペシャルファイルを混在させることはできません。

二重化定義に指定する物理ファイルは,A系とB系のファイル種別を同じにしてください。

-1108

追加対象の論理ファイルは,既に二重化制御ファイルに登録されています。

hdemodqコマンドに指定した追加キュー二重化定義ファイルの論理ファイル名を見直し,既存の二重化ファイルと重複しないような論理ファイル名を指定してください。

-1109

追加対象の物理ファイルは,既に二重化制御ファイルに登録されています。

hdemodqコマンドに指定した追加キュー二重化定義ファイルの物理ファイル名を見直し,既存の二重化ファイルと重複しないような物理ファイル名を指定してください。

-1110

二重化制御ファイルへのアクセスに失敗しました。

syslogファイル(Windowsの場合はイベントログ)に出力されている,エラーメッセージを参照してください。

現用ファイル複写コマンド

-1301

RAWデバイス環境での,複写元と回復対象のセクタ長が違います。

複写元と同じセクタ長に合わせてください。

-1302

コピー元のファイルがHiRDB Datareplicatorのものでないか,又は壊れています。

コピー元のファイルを確認してください。

-1303

コピー元のファイルサイズが不正,又は壊れています。

-1304

複写先のディスク容量が不足しています。

複写先のディスク容量を確認してください。

-1305

複写先のディスクが,ラージファイルに対応していません。

複写先システムが使用できるファイルサイズの最大値を見直してください。

ファイル二重化機能

-1401

ファイルが壊れています。

現用ファイル複写コマンドを実行してください。

-1402

ブロックが破壊されています。

このエラーは,次の場合に発生することがあります。この場合,強制初期化オプション(hdsstart -i -f)を指定することで,正常に初期開始できます。

  • バージョンアップ直後に反映側Datareplicatorを初期化する場合

  • 反映情報キューファイルと反映ステータスファイルをキャラクタ型スペシャルファイルで作成した後に,初めて初期化する場合

  • 反映環境定義のstatsfileオペランドに指定したステータスファイルの名称を変更する場合に,変更するステータスファイルと同じ名称のファイルが既に存在する場合

上記以外の通常運用時にこのエラーが発生した場合には,現用ファイル複写コマンドを実行してください。

-1403

空ファイルです。

Datareplicatorの初期化に失敗しています。初期化の原因を取り除いて,初期化し直してください。

-1404

前回,現用ファイル複写コマンドが正常に終了していません。

現用ファイル複写コマンドを実行し直してください。

-1405

片系運転でも続行できません。

Datareplicatorを再起動してください。

-1406

前回,A系で障害が発生しました。

現用ファイル複写コマンドを実行してください。

-1407

前回,B系で障害が発生しました。

-1408

A系とB系を比較してA系の最終更新時刻が古いため,A系をHOLD状態にしました。

-1409

A系とB系を比較してB系の最終更新時刻が古いため,B系をHOLD状態にしました。

-1410

現用可能なファイルが存在しません。

Datareplicatorのデータ連動回復機能を実行してください。

-1411

A系とB系の論理ファイル名が異なっています。

論理ファイルを構成する物理ファイル名を指定してください。

内部矛盾

-2003

引数が不正です。

保守員に連絡してください

-2004

発行シーケンス不良です。

-2102

FDS管理テーブルに不在です。

-2201

バッファが足りません。

-2202

ファイル記述子が不正です。

その他

-2101

マップトファイルが破壊されています。

OS又はディスクが不安定な可能性があります。OS又はディスクの障害を見直してください。

-2103

Datareplicatorの定義値に指定されたファイル数が多過ぎます。

定義値を見直してください。

全ファイル共通

-3001

ファイルの互換性がありません。

抽出側Datareplicatorの場合はhdestart -iコマンドを,反映側Datareplicatorの場合はhdsstart -i -fコマンドを実行してください。

表10‒4 ログ入力エラーによるメッセージで表示される要因コード一覧

カテゴリ

エラー番号

内容

ユーザの対処

ログ入力

エラー

-1101

パラメタが不正です。

保守員に連絡してください。

-1105

プロトコルが不正です。

保守員に連絡してください。

-1108

定義が不正です。

抽出対象HiRDBの定義不正を修正した後,抽出側Datareplicatorを再起動してください。

-1109

環境変数が不正です。

環境変数の設定不正を修正後,抽出側Datareplicatorを再起動してください。

-1113

メモリ不足です。

環境のメモリ不足を解消した後,抽出側Datareplicatorを再起動してください。

-1117

ログファイルのオープンに失敗しました。

保守員に連絡してください。

-1118

ログ入力開始位置が不正です

抽出側HiRDBの連動状態を打ち切っていない状態で抽出側Datareplicatorを初期化した場合は,抽出側HiRDBの連動状態を打ち切った後に抽出側Datareplicatorの初期化を行ってください。

抽出情報キューファイル回復機能を実行中の場合,回復に必要なログファイルが上書きされているため,この機能による回復はできません。データ連動回復機能などを使用して回復してください。

上記以外の場合は保守員に連絡してください。

-1121

バッファサイズが不正です。

抽出環境定義のlogiosizeオペランド指定値を十分なサイズに変更した後,抽出側Datareplicatorを再起動してください。

-1143

I/Oエラーです。

保守員に連絡してください。

-1144

ログブロック及びログブロック内部のデータが不正です。

表10‒5 そのほかの要因コード一覧

カテゴリ

エラー番号

内容

ユーザの対処

ファイルアクセス

-3001

ファイルの互換性がありません。

抽出側Datareplicatorの場合はhdestart -iコマンドを,反映側Datareplicatorの場合はhdsstart -i -fコマンドを実行してください。