9.8.3 操作手順
更新SQL出力を実行するには,次のように操作します。
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反映側Datareplicatorが起動している場合,停止します。
これは,項番3又は項番6でオプションを誤って指定した場合に反映側システムに接続してしまうのを防ぐための操作です。
hdsstop -t immediate
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送信環境定義のoverwriteオペランドにtrueを指定している場は,抽出側Datareplicatorを停止した後,falseに変更します。
これは,項番3で抽出情報キューファイルが満杯になった場合に縮退してしまうのを防ぐための操作です。
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抽出側Datareplicatorの抽出処理を開始します。
hdestart -e
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次に示す方法で,システムログのすべての更新情報を抽出したことを確認します。
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抽出側Datareplicatorのエラー情報ファイルにKFRB00042-E(抽出情報キューファイルが満杯)が出ていないことを確認します。
KFRB00042-Eが出ている場合,抽出情報キューファイルを追加した後,抽出処理を再開してください※。
hdemodq
- 注※
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抽出情報キューファイルの最大数は16個です。16個存在する状態で満杯になった場合,一部の更新情報は出力されません。
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HiRDBシステムログの抽出状況から,必要な更新情報の抽出が終了していることを確認します。
pdloglsコマンドの実行結果とpdls -d rpl -jコマンド実行結果のSystem Log Extract Pointを比較し,前者を後者が追い越していることを確認します。次に例を示します。
pdloglsの出力例
$ pdlogls -d sys -s flora370 HOSTNAME : flora370(151739) Group Type Server Gen No. Status Run ID Block No. log10 sys sds01 1 oc-d--u 3e6835a9 1 40 log11 sys sds01 0 os----- 00000000 0 0
pdlsの出力例
$ pdls -d rpl -j -s flora370 SYSTEMID : HRD1(150621) Data replication : Y UNITID : unt1(150621) Data replication : Y SERVER NAME : sds01 Extract Database : Y Extract Status : C System Log Extract Point : Run ID Group Gen No. BLock No. 3e6835a9 log10 1 41 System Log Sync Info : Run ID Group Gen No. BLock No. 3e6835a9 log10 1 13
pdloglsの結果では最終ブロック番号がlog10の40ブロック目となっていますが,pdlsでは現在抽出中のシステムログブロック番号がlog10の41ブロック目となっています。これによって,必要な更新情報の抽出処理が終了していることが分かります。
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抽出側Datareplicatorを停止します。
hdestop
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すべての更新SQLファイルを削除した後,抽出側Datareplicatorの更新SQL出力処理を開始します。
hdestart -s -L
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hdestateコマンドを実行して,Queue write positionとQueue current posの値が等しくなったことを確認します。
Queue current posについてはhdestateコマンドを参照してください。
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抽出側Datareplicatorを停止します。
hdestop
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テキストエディタなどで更新SQLファイルを開き,未送信データを確認してください。
未送信データを反映側へ送信する必要がある場合には,送信処理を開始してください。送信する必要がない場合には,抽出情報キューファイルに格納されている未送信データを削除するために,抽出側Datareplicatorを部分初期化又は初期化してください。