Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


9.4.2 障害回復時のDatareplicatorの初期化手順

抽出側DBと反映側DBの不整合が発生した場合の初期化手順について説明します。

手順の流れを次の図に示します。

図9‒2 障害回復時の初期化手順

[図データ]

  • 手順1,手順2,及び手順3は順番を入れ替えることができます。

  • 手順4以降を実施するには,抽出側DB及び反映側DBを起動してください。

障害回復時の初期化手順を図に基づいて説明します。説明の番号は図中の番号に対応しています。

  1. 抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorを停止します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    抽出側Datareplicatorを停止します。

    hdestop

    2

    抽出側Datareplicatorの停止を確認します。

    hdestate

    標準エラー出力にKFRB04411-Eメッセージが出力されていることを確認してください。

    3

    反映側Datareplicatorを停止します。

    hdsstop

    4

    反映側Datareplicatorの停止を確認します。

    hdsstate

    標準エラー出力にKFRB04302-Eメッセージが出力されていることを確認してください。

    (凡例)

    −:特にありません。

  2. 障害要因を取り除きます。

  3. 抽出側DBに対する更新業務,及び反映側DBに対する更新・参照業務を停止します。

  4. 抽出側DBと反映側DBのデータを一致させます。

    HiRDB Dataextractorなどを使用して,抽出対象表から反映対象表へデータの一括複写(データの初期作成)を行い,抽出側DBと反映側DBのデータを一致させてください。

  5. 抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorを初期化します

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    HiRDBとのデータ連携を中止します。

    pdrplstop -f

    標準出力にKFPS05141-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    2

    抽出側Datareplicatorを初期化します。

    hdestart -i

    (応答メッセージにYを入力します)

    msterrfile1又はmsterrfile2にKFRB00504-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    3

    抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

    hdeprep -f 抽出定義ファイル

    標準出力にKFRB04500-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    4

    HiRDBとのデータ連携を開始します。

    pdrplstart

    標準出力にKFPS05140-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    5

    反映側Datareplicatorを初期化します。

    hdsstart -i -q

    標準出力(Windowsの場合はイベントビューア)にKFRB04216-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    注※

    必要に応じてオプションを付けてください。

  6. 抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorを起動します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    反映側Datareplicatorを起動します。

    hdsstart

    errfile1又はerrfile2にKFRB00100-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    2

    抽出側Datareplicatorを起動します。

    hdestart

    msterrfile1又はmsterrfile2にKFRB00502-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    注※

    必要に応じてオプションを付けてください。