Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


9.1.6 ファイルの二重化運用時のファイル障害への対処

ファイルの二重化して運用しているときにファイル障害が発生した場合,ファイルの回復作業が必要になります。以降,障害の対処方法を説明します。

〈この項の構成〉

(1) A系とB系の両方に障害が発生した場合

A系及びB系のファイルの両方に障害が発生した場合は,Datareplicatorを初期化してください。

(2) A系とB系のどちらかに障害が発生した場合

A系又はB系のファイルのどちらかに障害が発生した場合は,障害の発生したファイルによって対処方法が異なります。

Datareplicatorが自動的に回復するファイル

次に示すファイルに障害が発生した場合,Datareplicatorが自動的に障害を回復します。回復は,障害発生後のそのファイルを使用するプロセスが起動した時に行われます。

  • 抽出マスタステータスファイル

  • 抽出サーバステータスファイル

  • データ連動用連絡ファイル

  • 反映マスタステータスファイル

  • 反映ステータスファイル

手動で回復する必要のあるファイル

次に示すファイルに障害が発生した場合,現用ファイル複写コマンド(hdefcopy又はhdsfcopy)でファイルを回復する必要があります。コマンドの詳細については,「7. コマンドの文法」のhdefcopyコマンド又はhdsfcopyコマンドを参照してください。

  • 抽出情報キューファイル

  • 反映情報キューファイル