hdefcopy(抽出側現用ファイルの複写)
機能
抽出側システムのファイルの二重化で障害が発生して一方の物理ファイルが使用できない状態(HOLD状態)になった場合,正常なファイルを障害の発生したファイルに複写するコマンドです。
これによって,障害が発生したファイルが使用可能な状態(ACTIVE状態)に回復します。
形式
hdefcopy -f 複写元物理ファイル名 -t 複写先物理ファイル名
オプション
-
-f 複写元物理ファイル名
複写元の(正常な)物理ファイル名を絶対パスで指定します。
-
-t 複写先物理ファイル名
複写先の(障害の発生した)物理ファイル名を絶対パスで指定します。
規則
-
現用ファイル複写コマンドは,回復対象のファイルが存在するノード上で実行します。
-
現用ファイル複写コマンドは,Datareplicatorが停止している時に実行可能です。データ連動用連絡ファイルを回復する場合には,HiRDBも停止している必要があります。
-
複写元物理ファイル名,又は複写先物理ファイル名に二重化定義で正しく定義されていない場合,コマンドエラーになります。
-
複写元の物理ファイルの状態がActive状態でない場合,コマンドエラーになります※。
-
複写先の物理ファイルの状態がHold状態でない場合,コマンドエラーとなります。※
-
複写するファイルをラージファイルとして運用している場合,コマンドの実行時間が長くなることがあります。詳細については,「6.11.2 ラージファイル運用時のコマンド実行時間の見積もり」を参照してください。
- 注※
-
物理ファイルの状態は,hdefstateコマンドで確認できます。詳細については,hdefstateコマンド(抽出側二重化ファイルの状態表示)を参照してください。