hdssamqin(SAMファイルからの更新情報の抽出)
機能
SAMファイルを使う抽出側DB(PDMII E2,RDB1 E2)の場合に,転送されてきたSAMファイルの更新情報を反映情報キューファイルに蓄積します。蓄積した更新情報は,Datareplicatorの反映処理でHiRDBに反映されます。
形式
hdssamqin -d データ連動識別子 -f 入力SAMファイル名 -n 更新情報定義ファイル名〔 -l 更新情報編集バッファ長〕 〔 -c 〕〔 -o 〕
オプション
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データ連動識別子を指定します。同時に実行する更新情報入力プロセスや受信プロセスと重複しないように指定してください。データ連動識別子に**を指定した場合は,引数不正エラーとなります。
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-f 入力SAMファイル名
〜〈絶対パス名〉
入力するSAMファイルを指定します。抽出側DBからバイナリモードで転送したSAMファイルを指定してください。ファイル名だけを指定すると,ファイルの場所はコマンドを実行したカレントディレクトリが仮定されます。
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〜〈絶対パス名〉
データ抽出のための更新情報定義を記述したファイル名を指定します。ファイル名だけを指定すると,ファイルの場所はコマンドを実行したカレントディレクトリが仮定されます。
-nオプションは,PDMII E2の場合にだけ指定できます。RDB1 E2の場合は更新情報定義ファイルを作成する必要がないので,-nオプションは指定できません。
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-l 更新情報編集バッファ長
〜〈符号なし整数〉((1〜2097151))《300》(単位:KB)
PDMII E2から抽出した更新情報を編集するバッファのサイズを指定します。
-lオプションは,PDMII E2から抽出されたSAMファイルにだけ有効で,RDB1 E2から抽出したSAMファイルには無効です。
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-c
前回のコマンド実行時に処理したSAMファイルの情報を無視して処理を続けるときに指定します。前回のhdssamqinコマンドの実行が正常終了したか異常終了したかに関係なく,コマンドに指定したSAMファイルを処理します。
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-o
前回のコマンド実行時に障害が起こった場合に,前回の続きから処理を再開始するときに指定します。
規則
hdssamqinコマンドを実行して,正常終了すると0が返されます。異常終了すると1が返されます。
注意
SAMファイルの入力処理が異常終了して,入力ファイルの処理がすべて終了していない場合は,Datareplicatorの初期起動コマンド(hdsstart -i)は実行しないでください。初期起動すると,SAMファイル入力の同期点の情報がなくなって正しくデータ連動できなくなります。万一初期起動した場合は,HiRDBの反映対象表を再作成してからhdssamqinコマンドを実行してください。