Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.5.7 syncterm=trueを設定したときの運用上の注意

抽出システム定義にsyncterm=trueを設定した場合に,Datareplicatorを操作するときの注意について説明します。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBとの同期停止前でのDatareplicatorの停止

syncterm=trueを指定すると,Datareplicatorは同期点(HiRDBの正常停止ログ検知)まで処理を続けて,その後自動的に停止します。ただし,抽出対象HiRDBの構成がパラレルサーバ構成で,かつDatareplicatorが同期点に到達する前にユーザからの停止コマンド実行や異常停止などで停止した場合,各サーバ間で同期点に到達して停止したものと,同期点に未到達のまま停止したものが混在する場合があります。このような状態のままsyncterm=trueの指定でデータ連動を再開すると,認識する同期点が各サーバ間で異なって最新の同期点に到達する前に抽出処理を停止してしまう可能性があります。syncterm=trueを指定した場合は,必ずDatareplicatorを同期点まで実行させてください(Datareplicatorだけを再起動して,全サーバを最新の同期点まで到達させてください)。

(2) 同期停止後のDatareplicatorの再起動

syncterm=trueを指定したときにHiRDBと同期して停止したDatareplicatorをsyncterm=trueの指定で再起動するためには,事前にHiRDBを起動し,HiRDB Datareplicator連携を開始しておく必要があります。HiRDB側のデータ連動を開始しないまま,Datareplicatorを再起動すると,Datareplicatorは自動的に停止します。

(3) 反映側Datareplicatorとの通信未接続時の動作

反映側Datareplicatorとの通信が未接続の場合,syncterm=trueを指定していると,HiRDBが正常停止しても抽出情報キューファイル内の更新情報を反映側Datareplicatorに送信できないため,送信プロセスは停止しません。このようなときは,反映側Datareplicatorを起動して通信できる状態にすると,送信プロセスは全更新情報を送信完了した後に自動停止します。