Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.5.4 抽出環境定義のextsuppressの指定と,抽出側HiRDB及び抽出側Datareplicatorでの処理

抽出環境定義のextsuppressの指定によって,抽出側HiRDB及び抽出側Datareplicatorの処理方法が異なります。抽出環境定義のextsuppressの指定と,抽出側HiRDB及び抽出側Datareplicatorでの処理を次の表に示します。

表6‒7 抽出環境定義のextsuppressの指定と,抽出側HiRDB及び抽出側Datareplicatorでの処理

HiRDBの

サーバ種別

抽出側Datareplicatorでの指定

抽出側HiRDBの処理

抽出側Datareplicator

起動後の処理

抽出環境定義

extsuppress

抽出定義での

指定

MGR

FES

DS

BES

SDS

true

抽出対象

抽出状態を設定しません。

定義矛盾のメッセージを出力後,該当サーバでの処理を停止します。

「(1) true指定時に定義を変更して抽出対象にする場合の運用方法」を参照してください。

抽出対象外

抽出対象外のメッセージを出力後,該当サーバでの処理を停止します。

false

抽出対象

抽出状態を設定します。

データ連動処理を開始します。

抽出対象外

抽出側Datareplicatorの起動前

抽出状態を設定します。

抽出側Datareplicatorの起動後

抽出状態を解消します。

抽出対象の表がないことを示すメッセージを出力後,該当サーバでの処理を停止します。

「(2) false指定時の抽出対象の表がないサーバでの注意」を参照してください。

(凡例)

MGR:システムマネジャ

FES:フロントエンドサーバ

DS:ディクショナリサーバ

BES:バックエンドサーバ

SDS:シングルサーバ

−:該当しない。

抽出対象:該当サーバに,抽出定義で抽出対象に指定した表がある場合

抽出対象外:該当サーバに,抽出定義で抽出対象に指定した表がない場合

〈この項の構成〉

(1) true指定時に定義を変更して抽出対象にする場合の運用方法

true指定時に定義矛盾で抽出側Datareplicatorの処理が停止した場合に,定義を変更して抽出対象にしたい場合は,抽出環境定義を修正してから,抽出側Datareplicatorを再初期化(hdestart -iコマンド実行)し,その後で抽出側Datareplicatorを起動してください。

ただし,抽出側Datareplicatorの再初期化の前に,抽出側HiRDBでHiRDB Datareplicator連携を開始している場合は,抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生します。この場合は,HiRDB Datareplicator連携を中止して,抽出側DBを基に反映側DBを再作成してから,抽出側Datareplicatorの再初期化をしてください。

注※

抽出側HiRDBのデータ連携対象表を更新していない場合は,反映側DBを再作成する必要はありません。HiRDB Datareplicator連携を中止して,抽出側Datareplicatorの再初期化をしてください。

(2) false指定時の抽出対象の表がないサーバでの注意

false指定時,抽出側Datareplicatorの初期化後に抽出側Datareplicatorを起動しないでHiRDB Datareplicator連携機能を実行し続けると,抽出対象の表がないサーバでも,システムログファイルの満杯が発生する可能性があります。このため,HiRDB Datareplicator連携を開始する場合は,必ず抽出側Datareplicatorを起動してください。

抽出対象の表がないサーバで,システムログファイルの満杯が発生した場合のユーザのとる処置は,システム共通定義のpd_log_rpl_no_standby_file_oprの指定によって異なります。

指定値ごとのユーザのとる処置を次に示します。