6.5.1 HiRDB Datareplicator連携の開始・終了・中止
(1) HiRDB Datareplicator連携の開始と終了
HiRDB Datareplicator連携は,次のタイミングで開始されて,抽出側HiRDBの終了時に終了します。
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抽出側HiRDBのシステム共通定義でのpd_rpl_init_start=Y指定
正常開始時に引き続きHiRDB Datareplicator連携を続行するには,抽出側HiRDBのシステム共通定義のpd_rpl_init_startオペランドにYを指定してください。
HiRDB Datareplicator連携時にpd_rpl_init_start=Yと指定してあれば,抽出側HiRDBの開始/再開始に関係なく,前回の抽出側HiRDBでのシステムログへのデータ連動情報の出力状態と抽出側Datareplicatorでのシステムログの抽出状態を引き継いで実行します。
ただし,次の場合は前回までの状態を引き継がないで,抽出状態を初期化してHiRDB Datareplicator連携を開始します。このため,抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生するので,HiRDB Datareplicator連携を再開始する前に反映側DBの再作成が必要です。
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強制正常開始(pdstart dbdestroy)
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データベースの初期化開始(pdstart -i)
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pdrplstartコマンドの実行
pdrplstartコマンドでHiRDB Datareplicator連携を開始すると,再開始時には前回までの状態を引き継ぎますが,正常開始時には引き継ぎません。HiRDBを正常開始した後,再度pdrplstartコマンドを実行する必要があります。そのため,抽出側HiRDBのシステム共通定義のpd_rpl_init_startオペランドにYを指定する運用をお勧めします。
(2) HiRDB Datareplicator連携の中止
HiRDB Datareplicator連携は,次の指定によって中止されます。
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pdrplstopコマンドの実行
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抽出側HiRDBのシステム共通定義のpd_rpl_init_startオペランドの変更 (YからNへの変更,又はpd_rpl_init_startオペランドの省略)
HiRDB Datareplicator連携を中止した場合は,抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生するので,HiRDB Datareplicator連携を再開始する前に反映側DBの再作成が必要です。pdrplstopコマンドを実行する場合の運用手順については,「6.5.6 抽出側HiRDBの運用手順」を参照してください。
pdrplstopコマンドでのHiRDB Datareplicator連携停止は,再開始時には引き継がれますが,正常開始時には引き継がれません。
pd_rpl_init_startオペランドの変更によってデータ連動を打ち切る場合は,pd_rpl_hdepathオペランドの指定値は変更しないでください。