5.11.4 抽出文
PDMII E2ログ形式SAMファイルの場合,抽出対象になるDBM名称,データセット名 及びフィールド名称を指定します。抽出対象のDBM名称とデータセット名が複数存在する場合は,抽出文を複数指定します。1データセットに対しては,抽出文を1件だけ指定します。
1件のデータセットを複数の表に反映する場合は,反映定義で指定します。
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
{{ extract DBM名称.データセット名
({ { フィールド名称|再定義フィールド名称 }
〔 {{,{ フィールド名称|再定義フィールド名称 }}}…〕|* })
to 更新情報名
key({ フィールド名称|再定義フィールド名称 }
〔{{ ,{ フィールド名称|再定義フィールド名称 }}}…〕)}}…
(2) オペランドの説明
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〜〈1〜6文字の記号名称〉
PDMII E2ログ形式の場合にDBM名称とデータセット名を指定します。データセットがコーディッドレコード機能を使ったバリアブルデータセットの場合のデータセット名は,データセット名の後ろにレコードコードの値を付けた名称を指定します。
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フィールド名称|再定義フィールド名称
フィールド名称と再定義フィールド名称を指定します。指定順は順不同です。ただし,同じ名称は複数回指定できません。
全列指定(*指定)できるのは,抽出再定義文がない場合だけです。
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〜〈1〜8文字の記号名称〉
抽出した更新情報に対する更新情報名を指定します。更新情報名は,更新情報定義中のすべての抽出文で一意になる名称を指定してください。
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フィールド名称 〜〈1〜30文字の記号名称〉
マッピングキーに該当するフィールドと再定義フィールドを指定します。key句で指定するフィールドと再定義フィールドは,extract文で指定している名称でなければなりません。extract文での指定が全列指定(*指定)の場合は,PDMII E2の定義中の一意になるフィールドを指定してください。
(3) 注意
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マッピングキー列だけの抽出はできません。
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DBM名称,データセット名,及びフィールド名称は必ず大文字で指定してください。
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再定義フィールド名称と更新情報名は,英大文字と小文字を区別します。
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DBM名称,データセット名,フィールド名称,及び再定義フィールド名称にDatareplicatorの予約語と同じ名称を指定する場合は,名称を「 " 」(ダブルクォーテーション)で囲んで指定してください。Datareplicatorの予約語については,「付録B Datareplicator定義の予約語」を参照してください。
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extractオペランドで指定するフィールドと再定義フィールドは,同じ列名を重複して指定できません。また,keyオペランドで指定するフィールド,再定義フィールドも,重複した名称を指定できません。
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マッピングキーに対して更新した場合,更新後のデータをキーとして反映側で処理が実行されるため,反映処理でエラー(キーが一致するデータなし)又は意図したものとは異なる行に対して反映されることになります。そのため,マッピングキーに対する更新は実行しないでください。
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keyオペランドで指定できるマッピングキー列数は,最大16個です。
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次の属性の列をマッピングキーに指定する場合,列の長さは255バイト以下にしてください。
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CHAR
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NCHAR
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