4.7.2 反映側Datareplicatorで使うファイルの準備
反映側Datareplicatorを動作させるために必要な,次に示すファイルの準備方法について説明します。
ユーザが作成するファイル |
反映側Datareplicatorの初期起動時に作成されるファイル |
---|---|
|
|
SAMファイルを使う抽出側DB(PDMII E2,RDB1 E2)の場合は,上記のファイルに加えて,次に示すファイルを準備する必要があります。
-
更新情報定義ファイル
-
SAMファイル
-
抽出対象外データ格納ファイル
ファイルの内容については,「3.3.2 反映処理で使うファイルとプロセス」を参照してください。
ファイルの運用については,「6.7.2 反映側Datareplicatorで使うファイルの運用」を参照してください。
反映側Datareplicatorで使うファイルの作成について次の表に示します。
ファイル名 |
ファイル種別※8 |
個数 |
必要・任意 |
||
---|---|---|---|---|---|
R※9 |
C※10 |
||||
定義ファイル |
○ |
× |
反映側システムごとに1個 |
必要 |
|
○ |
× |
データ連動識別子ごとに1個 |
必要 |
||
○ |
× |
データ連動識別子ごとに1個 |
任意※11 |
||
○ |
× |
更新情報入力コマンド実行ごとに1個 |
任意※12 |
||
○ |
× |
反映側システムごとに1個(抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに1個) |
任意 |
||
○ |
○ |
データ連動識別子ごとに2〜8個 |
必要 |
||
ステータスファイル |
○ |
○ |
データ連動識別子ごとに1個 |
必要 |
|
○ |
○ |
反映側システムごとに1個 |
必要 |
||
○ |
× |
データ連動識別子ごとに2個 |
必要 |
||
○ |
× |
反映側システムごとに2個 |
必要 |
||
○ |
× |
反映側システムごとに2個 |
任意 |
||
○ |
× |
反映側システムごとに2個 |
任意 |
||
○ |
× |
更新情報入力コマンド実行ごとに1個 |
任意※12 |
||
○ |
× |
データ連動識別子ごとに1個 |
任意※12 |
||
○ |
× |
反映側システムごとに1個 |
任意 |
||
○ |
○ |
データ連動識別子ごとに1個 |
任意 |
- (凡例)
-
MGR:システムマネジャ
R:UNIXの通常ファイル,又はWindowsファイル
C:UNIXのキャラクタ型スペシャルファイル
○:作成できます。
×:作成できません。
- 注※1
-
反映側Datareplicatorを起動する前に,OSのエディタで作成してください。
- 注※2
-
更新情報入力処理(hdssamqinコマンドの実行)と反映処理を開始する前に,OSのエディタで作成してください。
- 注※3
-
反映側Datareplicatorを起動する前にhdsstart -iコマンドを実行して反映側Datareplicatorを初期化してください。hdsstart -iコマンドを実行すると,ファイルが自動的に作成されます。ただし,UNIXのキャラクタ型スペシャルファイルの場合は,反映側Datareplicatorを起動する前に,キャラクタ型スペシャルファイルに対するシンボリックリンクを作成してください。
- 注※4
-
抽出側Datareplicatorの初期化時に自動的に作成されます。
- 注※5
-
抽出側Datareplicatorの起動時に自動的に作成されます。
- 注※6
-
SAMファイルを使うメインフレーム側DBのシステムで作成したSAMファイルを,メインフレーム側のファイル転送プログラムを使って,反映側Datareplicatorへ転送します。
- 注※7
-
hdssamqinコマンドを実行すると,作成又は再作成されます。ファイルが既に存在する場合は再作成されて,サイズは0バイトになります。
- 注※8
-
次のファイルはすべて同じファイル種別にしてください。
-
反映情報キューファイル
-
反映ステータスファイル
-
- 注※9
-
ユーザが作成するファイル(定義ファイル)の場合には,反映側Datareplicatorの使用者にread権限を与えてください。write権限は任意で与えてください。ユーザが作成するファイル(定義ファイル)以外の場合は,権限を変更しないでください。
- 注※10
-
キャラクタ型スペシャルファイルはOSのコマンドで作成します。キャラクタ型スペシャルファイルで作成する場合は,反映側Datareplicatorの使用者にread権限とwrite権限を与えてください。また,系切り替え機能を使うときは,キャラクタ型スペシャルファイル形式で作成してください。
なお,反映情報キューファイルと反映ステータスファイルをキャラクタ型スペシャルファイルで作成した場合は,反映側Datareplicatorをhdsstart -i -fコマンドで初期開始してください。
反映側Datareplicatorの稼働中にファイルの容量不足が発生しないよう,環境構築時,hdsstart -i コマンドにinitを指定して実行し,ファイルのサイズに不足がないかテストすることをお勧めします。
- 注※11
-
抽出対象の表と反映対象の表の形式,表名,列名などすべてが同一の場合は省略できます。
- 注※12
-
SAMファイルを使ってデータ連動する場合に,更新情報入力コマンド(hdssamqinコマンド)を実行するときに使うファイルです。ただし,RDB1 E2の場合は,更新情報定義ファイルは必要ありません。
- 注※13
-
UNIX版の場合,ファイル種別をOSの通常ファイルとしていると,システムの障害時に,データが出力されないことがあります。反映情報キューファイル,反映ステータスファイル,及び反映マスタステータスファイルは,障害回復時に反映側Datareplicatorが使うため,このファイルにデータが出力されていない場合には障害を回復できなくなります。このため,これらのファイルは,信頼性の高いキャラクタ型スペシャルファイルに作成することをお勧めします。
- 注※14
-
稼働トレース収集方式を全プロセス一括収集方式とする場合のファイル名です。プロセス単位収集方式とする場合の稼働トレースファイル名については,「5.8 反映システム定義」のint_trc_unitオペランドの説明を参照してください。
反映側Datareplicatorで使うファイルの設定について次の表に示します。
ファイルの種類 |
ファイル名 |
備考 |
---|---|---|
$HDSPATH/hdsenv |
|
|
$HDSPATH/任意の名称 |
|
|
$HDSPATH/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
$HDSPATH/hdsinitstate |
− |
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
$HDSPATH/errfile1 $HDSPATH/errfile2 |
|
|
$HDSPATH/reftrc.trc1 $HDSPATH/reftrc.trc2 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
− |
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/unextfile_データ連動識別子 |
− |
|
$HDSPATH/hds_fileenv.prp |
− |
|
表9-8参照 |
− |
- (凡例)
-
−:特にありません。
- 注※1
-
ファイルを二重化できます。ただし,ファイルシステム領域を使用する場合は,二重化できません。
- 注※2
-
稼働トレース収集方式を全プロセス一括収集方式とする場合のファイル名です。プロセス単位収集方式とする場合の稼働トレースファイル名については,「5.8 反映システム定義」のint_trc_unitオペランドの説明を参照してください。